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メタルギアソリッドピースウォーカー攻略GEMANI

ブリーフィングファイルDATA☆【1】

◆ネタバレ注意◆

忙しくてPSPをつける時間がなかなか取れず、予定よりも大幅に遅れての投稿です^^;
今回は、ようやくまとめられたブリーフィングファイルについて♪

  • ※※※ご覧になられる前に※※※

各ファイルの部分にも記載していますが、かなりのファイルにネタバレなど、本編クリア前に見てしまうと楽しみを損なってしまう物が含まれています。
MGSPWが発売されてからかなり経っていますし、ほとんどのプレイヤーさんがクリア済みであるとは思いますが、そういったものを気にされる方はご覧にならないほうがよろしいでしょう。

※2「メインオプス」の「チコ」のブリーフィングファイルはEX121~128のリオレウス・ティガレックス・ギアレックス狩猟ミッションの出現条件となっています。


各キャラクターのセリフは

S スネークのセリフ
K カズのセリフ
P パスのセリフ
A アマンダのセリフ
C チコのセリフ
CE セシールのセリフ
H ヒューイのセリフ
ST ストレンジラブのセリフ


と表記します。
まずはメインオプスで聞けるファイルから。

☆ブリーフィングファイル メインオプス編☆

敵や地形の情報など攻略のヒントとなるものが多く、ネタバレはあまり含まれていません。

・「洋上プラント」
S:カズ、”教授”が用意したプラントは、どんな具合だ?
K:着いた時は笑うしかなかった。海鳥だらけのデカい巣箱って感じだったからな。
サビと糞は何とか落とした。基礎構造は傷んでないから、手入れすれば十分使える。
S:もともとはどこの所有だったんだ? いくらボロくても、造るには相当のカネが必要だろう。
K:どうやらこのプラント、アメリカの大学がOTECの研究用に造ったものらしい。サビだらけの発電タービンに名前が残ってた。
建造にあたっては、もちろん政府や企業の援助もあったんだろう。だが、結局熱効率の問題を解決できずに研究は中止。
廃棄されたこいつを、KGBのフロント企業が安く買い叩いた…ってとこじゃないか?
S:フロント企業を通したとは言え、よくKGBがアメリカ資本のプラントを買えたな。
K:ああ、あの”教授”、相当のやり手だ。
それとこのプラント、同規格のプラントとジョイントできる造りになってる。
S:もともとは、プラントを増築していく計画だったんだな。
K:俺たちがそいつをやってやろう。人を集めて、物を作り、MSFの拠点として、プラントを拡大するんだ。
よろしく頼む、ボス。

・「フルトン回収」
K:スネーク、現地で見つけた捕虜や気絶した傭兵をマザーベースに回収するには、フルトン回収システムを使うんだ。
あんたは体験済みだっていってたが、俺のために手順を確認させてくれ。
S:わかった。
K:まずあんたが気絶させた敵や、拘束されている捕虜にバルーンをセットする。
S:そうだ。回収したい相手の腰にワイヤーを固定する。このワイヤーの先にはヘリウムの詰まったバルーンがついている。
K:で、こっちはヘリで接近、宙に浮いたバルーンをヘリの回収用フックに引っかけ、上空につり上げてカーゴに格納する。
S:それでいい。
K:バッチリだ。回収用のヘリ、ヒューイへのフック装着も完了したし…。
S:だがカズ、このやり方には矛盾を感じるんだが。
K:なんだ、またその話か?
S:ふつうフルトン回収は固定翼機で行うもんだ。ヘリがあるなら着陸して直接乗せたほうが確実だ。
K:いいかスネーク、回収は任務中何度も繰り返すことになる。敵の銃火を浴びる危険はなるべく少なくしたい。
それには高速でフライパスしながら回収できるフルトン回収システムが一番なんだ。
S:…本音は。
K:ヘリの方が安い。撃たれたら修理代もかさむし。
S:それだカズ。コスト管理もいいが…。
K:ボス、軍にいた頃の感覚はそろそろ捨ててもらわなきゃ困る。俺たちは公費で贅沢できる連中とは違うんだ。それとも…。
S:わかったわかった。選んだ理由が引っかかるだけだ。
K:ヘリの方が即応性もある。確かに風変わりかも知れないが不自由は感じないはずだ。あんたもすぐに馴染むさ。

・「ガルベス」
K:あの教授、KGBだったとは…。
S:”教授”も言っていたようにソ連は中南米の共産化に血道を上げている。
K:キューバの情報機関もKGBに仕切られてるからな。
あの男の依頼に裏はないと思うか?
S:CIAが何か企んでいるならKGBがその目的を知りたいと思うのは当然の流れだが、あいつらが手の内を全て明かすとも思えん。
K:油断は禁物だな。

・「パス」
S:カズ、どう思う? パス自身は何のためにコロンビアまで来たんだ?
K:ガルベスにとってはいい説得材料だったとしてもな…。
まあ、16っていえばまだ子供だ。彼女の平和を求める気持ちを素直に信じていいんじゃないか。

・「マザーベースでの役割」
K:MSFスタッフの配置決め、忘れないでくれよ。人員配置が、マザーベースの成長方針を決めるんだから。
S:ああ。
K:俺のことも好きに配置して構わないからな。
S:お前も? お前はマザーベースの副司令だろう。
K:もちろん、その仕事に手は抜けない。
だが、MSFが小さいうちは椅子にふんぞり返っている余裕もない。
S:それはそうだが…。
K:言っちゃ悪いが、俺はどの班の仕事をやらせてもスゴいぞ。
あんたが重点的に育てたい部門に配置してくれ。その班のスタッフは特にかわいがってやるよ。
S:カズ、ほどほどにな。

・「スニーキング・ミッション」
K:わかっていると思うが、敵との戦闘は可能な限り避けてくれ、スネーク。
S:ああ。
K:こちらは少人数の上、土地鑑もない。本格的な戦闘になったら、いくらあんたでも苦戦は免れないだろう。
S:わかってる。戦闘回避は、スニーキング・ミッションの基本だ。
K:そうだな。敵に居場所をつかませず、必要な時のみ一撃離脱で敵に痛撃を与える…。
これは、ゲリラ戦の要点でもある。

・「FSLN司令官接触」
K:地図を見る限り、サンディニスタ司令官が捕らえられている小屋までの地形はバリエーションに富んでるな。
S:そのようだ。まずはジャングルか。
K:敵の目を盗んで進むにはいいだろうが、その分こちらも敵を発見しにくい。注意してくれ。
次は川沿いの沼地。どの程度監視態勢に厚みを持たせているか、よく見極めて進んでくれ。
S:そうしよう。
K:最後がボートの修理小屋。ここに司令官がいる。敵の重要拠点だ、警備は厳重だろう。腕力にモノを言わせる必要があるかも知れん。
まだ先は長い、くれぐれも慎重に進んでくれ。あまり派手な音を立てるなよ。

・「国連平和大学」
S:パス、君は国連平和大学の学生なのか?
P:ううん、まだ高校生だもの。だけど、ガルベス先生の研究室にちょくちょくお邪魔して、勉強させてもらってる。
国際法・安全保障・紛争調停・人権…そういったものを研究して、平和構築に役立てようとしてるの。
S:いや、それもそうなんだが…国連に平和大学があるなんて、聞いたことがなくてな。
P:ああ、そのこと?正確には、まだ設立準備の段階なの。研究自体は始めてるけど、国連の決議はまだ出ていなくて。
ガルベス先生、気が早いから…。
S:あ、ああ。そうか。
P:コスタリカは軍隊を廃止しているし、中米司法裁判所を主催していたこともあった。
平和大学を置く場所として、ふさわしいと思うな。

・「憲法第12条」
S:パス、君はコスタリカが憲法で軍隊を廃止したと言っていたな。
P:うん。憲法第12条で、恒久的な軍隊は廃止する、と宣言してるの。
ただ、国防のためや、アメリカ大陸内の協定に基づいて、軍隊を組織することは許している。
S:一時的になら許されるということか。
P:そういうことになるかな。でも、この憲法が制定されてから、コスタリカが軍隊を組織したことはないの。

・「平和を維持するには」
S:軍隊なしで、どうやって国を守るんだ。特に中米はあちこちに火種があるだろう。
P:そのための外交よ。高い理想を掲げ、他の国から尊敬されるような国であれば、国際社会の支援を得られるはず。
実際、ニカラグアが侵攻した時は、二回ともOASの仲介で外交的に解決したんだから。
S:結局はアメリカ頼みってことじゃないのか?
P:確かにアメリカの影響力は絶大よ。でも、当時コスタリカはアメリカの政策に批判的だったの。
それでもアメリカがコスタリカを支援したのは、コスタリカが平和外交を掲げていたから…。そういうふうにも言えないかな。
S:確かに、それも一つの駆け引きだ。だが、なりふり構わず力で押してくる国もあるだろう。
P:そうかも知れない…スネークから見れば、私の考えは甘いのかもね。
でも私達だって、何もせずに平和が得られるとは思ってない。外交だって一つの戦いよ。
それに、常に災いの芽を見つけて、摘み取る努力が必要だと思う。
だから、そう思うから私は、あいつらの基地へ…。
S:責めてるわけじゃない。君は立派だった。

・「軍隊を廃止した理由」
P:軍隊が廃止されたのは25年前。内戦の翌年よ。
私は子供のころから内戦の悲しさを教えられてきた。同じ国の人間同士が争う愚かさ、悲しさ…。
それが身にしみたから、軍隊を廃止した。
その分、教育に力を入れることにしたの。「兵士の数だけ教師を」が合い言葉だったって。
S:ああ。教育は大事だ。ゲバラだって、ゲリラ戦の合間に読み書きを教えていたくらいだ。
P:当時のコスタリカは貧しかった。資源があるわけでもない。軍備と教育、どちらかを優先するしかなかったんだと思う。

・「日本の平和憲法」
S:日本にも平和憲法があると、カズは言っていたが。
P:うん。コスタリカが今の憲法を決める時も、日本憲法を参考にしたそうよ。
ただ、日本の平和憲法は、戦争そのものを放棄しているの。
S:そこはコスタリカと違うな。
P:でも…日本は自衛隊を持ってるでしょ。そこがわからない。
今度ミラーさんに聞いてみようかな。昔自衛隊にいたって言うし。
S:勉強熱心だな。まあ、ほどほどにしてやってくれ。

・「永遠平和のために」
S:平和は人間の関係にとって不自然な状態…だったか? 学校で習ったと言っていたな。
P:ええ。ドイツの哲学者、カントの言葉よ。
1795年の「永遠平和のために」という本に書かれているの。
でも、だからこそ平和を創らなくてはならない、というのがカントの主張なの。
S:どうやって?
P:それがその本に書かれてる。スネークも平和に興味が湧いた?
S:いや…。俺はその正反対の世界にいる人間だ。
P:そう…。
…私の祖父母は内戦で死んだわ。平和なら死ななかったはずなのに。
あなたは戦争を望んでいるの?
S:罪もない民間人に被害を出したいとは思わない。だが、他国の攻撃を受けたらどうする?
侵略や弾圧、不当な政治的支配を防ぐには、国を守るための力が必要だ。
P:全ての国が侵略や、武力による内政干渉をやめれば、守る力も必要なくなるわ。
S:どうやってそんなことを約束させる?
P:それは…。
S:…すまない。だが自分や家族を守るには現実を知ることも必要だ。
もちろん理想を持つことも大切だとは思うが。
P:そうね…。ありがと。ピース!

・「コスタリカの熱帯林」
P:一口にコスタリカの森と言っても、いろいろある。全部がいわゆる熱帯雨林ではないの。
コスタリカは確かに赤道に近いけど、山も多いから。
S:そうだろうな。標高が4000フィート上がれば、気温は7℃以上も下がる。
P:低地に広がる熱帯雨林。高地の熱帯雲霧林。それと、乾季がある地域では熱帯乾燥林ね。大まかにはこの三つ。

・「熱帯雨林」
P:カリブ海沿いの低地は、たいてい高温多湿の熱帯雨林。多くの人が想像する”ジャングル”のこと。
密生した木が日光を求めて、高いところで枝葉を繁らすの。地面の近くは薄暗いから、気を付けて。
もっとも日光が届かない分、あまり地表に植物が生えないから、歩きやすいかも知れない。
S:光合成できても、役に立たないってわけだ。
P:光合成? 人間は光合成しないでしょ。
S:普通の人間はな…。

・「コスタリカ開発公社」
P:CODESAが設立されたのは、一昨年のことよ。
今年オドゥベル大統領が選ばれてからは、ますます開発に力が入れられているの。
S:企業国家体制、ってやつだな。
P:開発はいいけど、一つ気がかりがある。
S:何だ?
P:CODESAが、CIAの隠れ蓑になってるんじゃないかって。
S:”教授”が言っていた件だな。CIAの傭兵は警備員を装っていると。
CODESAはカムフラージュに利用された…。
P:開発で森が壊されたりするのは心配だけど…、こんなことにかかわったりはしないと思う。

・「エル・セナガル/ジャングル」
P:ここもボスケ・デル・アルバと同じ熱帯雨林。高温多湿の森林帯よ。エル・セナガルは「泥」の意味。
S:泥か。足を取られないようにしないとな。
P:このあたりでは、よく川が氾濫するの。その時溢れた水が地表を削って作った溝が、あちこちにある。
S:隠れて進むにはよさそうだ。
P:こっちからの見通しが悪いってことでもある。気をつけてね、スネーク。

・「エル・セナガル/峡谷」
P:そのあたりには吊り橋があるはずよ。
S:こんな低地に?
P:この近くは珍しく地盤が固くて、高台になっているの。そこを川が浸食して、谷になった。
このあたりで、他に川を渡れるところはないんじゃないかな。
S:橋に敵兵がいたら、厄介だな。
P:谷に霧がかかっているから、水面までは見えないかも。でも、落ちたらただではすまないと思う。
S:用心するとしよう。

・「エル・セナガル/沼地」
P:川が氾濫すると、岸が削れて沼地ができるの。このあたりではよく見かける地形よ。
S:沼地か。下が泥じゃ、足音に気を付けないとな。
P:川を挟んだ反対側にも、同じような沼地があるわ。吊り橋を渡れば、向こう岸へ行ける。

・「リオ・デル・ハーデ」
P:ここを流れているのはリオ・デル・ハーデ。「翡翠の川」という意味よ。
S:翡翠? 鉱床でもあるのか。
P:ううん、川面の色が似ている、っていうだけ。翡翠が採れるのはグァテマラよ。
S:その割には…お世辞にも綺麗な色とは言えないな。
P:今は雨期だから、水が濁ってるの。もうすぐ乾期になるから落ち着いてくるはずよ。
このあたりでは、川も重要な輸送経路なの。流れは緩やかだし、海沿いには運河も多い。
S:船か…多少大きな荷物でも運べそうだ。
P:核兵器…?
S:詳しいことはまだわからん。調査を続けよう。
P:ありがとう。お願い、スネーク。

・「フルトン回収の薦め」
K:スネーク、頼みがあるんだが。
S:どうした、改まって。
K:MSFを拡大するには、まず人集めだ。
S:そうだな。で?
K:できるだけ敵兵を殺さず、フルトン回収してほしいんだ。
遺体を回収したところで、せいぜい弔ってやることくらいしかできないからな。
S:違いない。
K:眠らせる、気絶させる…ホールドアップでもいい。やむを得ずたたかったとしても、瀕死に止めておくとか。
S:その後、フルトン回収か…やってみよう。
K:本当は、狙った相手を有無を言わさずフルトン回収できる装置があれば、楽なんだがな…。

・「アマンダ追跡」
K:次の目的地までは、途中までは来た道を逆に辿ることになる。
地形を把握しているからといって油断はするなよ。敵はあんたの存在を知った。これまで以上に警戒を強めているだろう。
慎重に進むんだ。必要があれば火器の使用もためらうな。
S:川を渡る必要があるな。
K:ああ。吊り橋がかかってる。ここは一本道だ。敵の目を避けるには工夫が要るだろう。
S:吊り橋を抜けた沼地の先には…バナナ園か。
K:工場設備が併設されてるようだな。
同じ移動するにしても森の中とは勝手が違うだろう、気をつけろよ。
S:了解だ。
K:それと、途中FSLNの捕虜を見つける可能性もある。できるだけフルトンで回収してやってくれ。
S:覚えておこう。

・「バナネル・フルタ・デ・オロ/選別所」
P:コスタリカのカリブ海沿岸は、バナナの栽培が盛んなところよ。あちこちにこんなバナナ園がある。
19世紀にパナマから導入されて以来、バナナはコスタリカの主要農産物になった。多額の外貨をもたらしているんだけど…。
S:まさに黄金の果物、だ。
P:そうね。でも、大量のバナナを輸出するためには、広い土地が必要になる。
S:プランテーションだな。
P:バナナだけが植えられた広大な農場をつくるために…切り拓かれた森からは、動物達が追われてしまったの。
コスタリカにとって本当にいいことなのか、私にはよくわからない。

・「随伴兵」
K:敵の戦車や装甲車、それに攻撃ヘリには常に一個戦闘班が随伴している。
兵士個々の戦闘力は飛びぬけて高いわけじゃないが、何しろ連携が巧みで手を焼く。マシンの火力だけでも洒落にならないってのに。
S:倒し甲斐があっていい。
K:実際に戦うとなったらそうも言ってられないぞ。
いいか、包囲されないように気を付けるんだ。敵マシンのキルゾーンへ追い込まれるなんてのは惨めだ。
それから敵同士のやり取りにも注意するんだ。会話から動きを読んで先手を打っていけば、勝機も生まれるだろう。
正面からなぐり合うだけが能じゃない。ゲリラの戦い方を忘れるなよ。
S:了解だ。

・「バナネル・フルタ・デ・オロ/農場」
P:20年くらい前に、パナマ病が大流行したの。そのせいで、つぶれてしまったバナナ農園もあるみたい。
S:パナマ病?
P:カビの一種よ。パナマ病のせいで、それまで栽培されていた種類のバナナは、ほぼ全滅してしまったそうなの。
S:全滅なんてことがあるのか?
P:食用のバナナは種をつけないから、芽を分けて育てるの。それを次々と畑に植えていくから…。
S:畑に大量の複製が並んでいるようなものか。
P:うん。一つの株が病気になれば、すぐ広がってしまう。遺伝的に多様性のない種は、弱いのよ。
今栽培されているのは、別の種類のバナナなの。パナマ病に耐性があるんだって。

・「熱帯乾燥林」
P:太平洋側の山地みたいに、はっきりした乾期があるところでは、熱帯乾燥林になる。
乾期の間は、木が葉を落としてしまう。見通しはいいけど、逆に身を隠す場所が少ないから気を付けて。
S:殺風景だな。
P:そうでもない。乾期に花をつける木も多いから。
私の好きなタブベイアもその一つ。黄色い花は、とっても鮮やかよ。

・「カミーノ・デ・ラーバ/坂道」
P:コスタリカには活火山が多いの。イラス山もその一つ。
S:なるほど、それで「溶岩の道」か。
P:このあたりの熱帯乾燥林は、熱帯雨林とはかなり違う。乾期には葉を落としてしまうの。
熱帯の森は、鬱蒼としたジャングルばかりでもない。場所によっては、サボテンだって生えてる。
いろんな森や自然が残っているところが、コスタリカのいいところよ。

・「カミーノ・デ・ラーバ/三叉路」
P:コスタリカで本格的な鉄道が走り始めたのは、100年位前のことよ。
中央盆地で穫れるコーヒーを、カリブ海側から輸出したかったのね。
S:このジャングルだらけの地形を、100年も前にか! ご苦労なことだ。
P:実際、かなりの難工事だったって話よ。
その後、鉄道はバナナの輸送にも使われるようになったの。このあたりにも、支線が残っているかもね。

・「アルデア・ロス・デスピェルトス」
P:アルデア・ロス・デスピェルトスは「起きている奴らの村」という意味よ。
S:変わってるな。
P:このあたりはコーヒーの産地で、近くには工場もあるの。村の人もみんなコーヒー好きだから…。
S:眠れない、ってわけか。洒落のわかる連中だ。
P:そんな村を占拠して捕虜収容所に使うなんて…許せない。CIAも、CIAに雇われた人たちも!
この村の人たちは、平和に暮らしていたはずよ。それを踏みにじる権利がどこにあるの!?
S:自分たちの権利以外は、目に入らん連中だ。残念だが、そういった種類の人間もいる。
P:そうなのかな…。
S:任せておけ。そんな連中を相手にするのも、俺たちの仕事だ。

・「チコ救出」
S:アマンダ、捕虜収容所へはどうやって?
A:まず細い山道を進んでいくの。次第に道幅が広がって、その先は三叉路よ。
三叉路では油断しないで。周りが高台になっているから、中央を進んだら恰好の的にされる。
S:気をつけよう。
A:左側の道を進めば、その先が捕虜収容所よ。

・「捕虜収容所」
S:捕虜収容所についてはわかるか。
A:奴らは村を接収して、収容所にしてる。路地が入り組んでるから、哨戒兵の動きに注意して。
S:鉢合わせは勘弁願いたいからな。
A:路地をうまく使えば、逆に敵の目から逃れることもできるはずよ。
S:で、チコはどこに?
A:どれかの家に捕まってるはず。戸口から覗いて中を確かめて。アイコンが出たらアクションボタンを押せばいい。
家の中の物音がヒントになるかも。耳を澄ましてみて。
S:やってみよう。
A:覗いている間も周囲の巡回は続いている。敵に見つからないようにね。
スネーク…。
S:わかってる。チコを助け出せるように、最善を尽くす。
A:ありがとう。頼りにしてる。

・「カフェタル・アロマ・エンカンタド」
P:ここのコーヒー工場も、CIAに占拠されてるのね…。それも、麻薬工場にだなんて。
いい豆を作ることで有名だったのに…。
S:カフェタル・アロマ・エンカンタド…「魅惑の香り」コーヒー園、と言ったところか。
P:ええ。傭兵たちをコスタリカから追い出したら、きっとまたコーヒーが作れる時が来ると思う。
そうしたらスネークにも、ここで作ったコーヒーを淹れてあげたいな。
S:楽しみだ。作戦を終えて熱い一杯を啜る…悪くない。…おっと。
P:どうしたの?
S:いや…昔、コーヒー嫌いの知人がいたのを思い出してな。イギリス人だった。あんな泥水を飲むな。紅茶を飲め、だとさ。
P:まあ! あのおいしさがわからないなんて…かわいそうね、その人。

・「エル・カダルソ」
P:コスタリカの鉄道建設は、難工事の連続。犠牲者が大勢出て、工事の中断もあったそうよ。
ここもその一つ。急な地形を登り切って、ようやく開けた場所に車庫を造ったらしいの。
それで付いた名前が…。
S:絞首台か。いい趣味とは言えんな。しかしそんな調子で、よく建設資金が続いたもんだ。
P:実際、足りなくなったの。でもバナナのおかげで、工事が完成したんですって。
S:バナナを食べて、工事を頑張ったって事か? 確かにバナナの栄養価は…。
P:違う違う、鉄道建設の資金をひねり出すために、バナナの輸出を始めたってこと。
S:なんだ…。
P:ところがこれが大当たり!
鉄道のオーナーは、工事を完成させただけじゃなく、バナナの取引商社まで始めることにしたの。
これが、コスタリカにおけるバナナ栽培の初めね。

・「ジャングルトレイン追跡」
S:アマンダ、ターミナルへの行き方はわかるか。
A:村の手前の三叉路に、機関車があったのは覚えてる?
S:ああ。ジャングルの中か。
A:そこから線路沿いに進めばターミナルへ行ける。ただ、途中に工場が。
S:コーヒー工場に偽装した…。
A:…麻薬精製工場。そう。今はCIAが占拠してる。
ここを突っ切るのが最短距離だけど敵も多い。迂回するなら…。
S:いや。それが近道ならちょうどいい。工場も奴らの拠点だ。把握しておく必要がある。
A:頼もしい。
工場の見張りは、高い通路をうろうろしてることが多いの。見つからないためには、敵の動きをよく見て。
S:あるいは先に狙い撃つか…。
A:工場の中も入り組んでる。慌てずに進んで。裏手からターミナルへ出られる。
S:さすが、詳しいな。
A:それ嫌味? KGBがつかっていたときだってあたしは別に…。
S:いや。敵の動きをよくつかんでると思っただけだ。
A:ならいいけど…。
その先、ターミナルのことはチコに聞いた?
S:積み荷をトラックに乗せ換えていると。
A:つまり敵にとってはかなり重要な拠点みたい。油断しないで。
S:ああ。
A:そうだ。あと、村の東からは直接コーヒー工場へ行く近道があるって聞いた。詳しく知らないんだけど、必要なら探してみて。
S:わかった、覚えておこう。

・「資材中継地」
C:資材中継地はイラス東部の山麓だ。核物質はそこのターミナルで列車からトラックに積み替えられるはず。
S:わかった。積み替えの隙を狙おう。
C:けど、あそこにはバシリスコがいるかもしれない…。気をつけてくれよ、スネーク。
S:80フィートの歩く化け物…CIAの新兵器か…?
C:そうかもね。残念だけどあれは恐竜じゃない。山の上の基地で実験してるのかもしれない。
S:歩兵と兵器をつなぐ金属の歯車、メタル・ギア…ソ連にそんなことを言っていた奴がいた。
C:金属の歯車…。
S:嫌な予感がする。ここで行われていることと何か関係があるのかもしれん。
C:まさか、核兵器と?
S:…考えていても仕方ない。そこにそいつがいたら作戦を練り直すだけだ。斥候がいない以上、自分で行くしかない。
C:気をつけてくれよ。スネーク…。

・「対戦車戦」
A:ボス、敵の戦車に襲撃されたの? どこか隠れる場所は?
S:列車に隠れることは出来る。だが主砲を撃たれたらおしまいだ…。
A:貨物列車なんて簡単に吹き飛ぶか…。
S:だが隠れることも無駄じゃない。向こうも見えない相手には狙いを定められないからな。
A:隠れながら隙をみて、キャタピラや後部の燃料タンクを狙う…。
S:ただし主砲には注意、ということだ。
A:あとは歩兵にも注意して。まわりこまれるかも。
S:わかった。
A:歩兵を無力化して敵部隊を制圧することは出来る。スネーク、がんばって!

・「C4」
K:村の北にあるバリケードを壊すには、コンポジション4爆薬が必要だ。スネークなら、扱いには慣れてるよな?
S:ああ。C3の時代からお世話になってる。
K:C3か。確か寒い土地じゃ脆くなるって言うんで、C4に世代交代したんだっけな。
成形自在のプラスティック爆薬。安定性に優れていて、起爆装置なしじゃ爆発しない。火をつけても普通に燃えるだけ…。
S:ベトナムじゃ、燃料代わりに使う米兵もいたらしい。
K:バリケードの近くに設置した後は、安全な場所まで移動してから、起爆ボタンで爆発させてくれ。
S:了解だ。

・「バシリスコ」
S:ターミナルの近くにあった巨大な足跡…何だと思う? カズ
K:わからん…象でもあんなに大きくない。チコが言っていたバシリスクの話を思い出した。
S:信じたくはないが…。
K:俺もだ。奴らがそんな兵器を持っているとしたら…バシリスクに似ているのは外見だけじゃないかもしれん。
S:どういうことだ?
K:中世の百科事典にはこう書かれているそうだ。
「バシリスクは蛇の王。蛇はバシリスクを恐れ、目にすると逃げる…」。
「それはバシリスクが臭いや息で蛇を殺すからだ」。
S:目には目を、ということか。
K:脅すつもりはないが…注意するに越したことはない。
S:わかってる。

・「コマンド兵」
K:発見されて警戒状態に入ると、敵は増援の攻撃部隊を呼ぶことがある。
重装備で俊敏、危険な連中だ。アマンダ達はこいつらを「コマンド兵」と呼んでいる。
こいつらは哨戒兵とは違って、積極的にこちらを狩り出そうと追跡してくる。どう猛な猟犬みたいにな。
S:元FOXHOUNDを狩る猟犬か…望むところだ。
K:こちらを見失ってもなかなか諦めない。隠れ場所と思しきところを掃討してくる。
うまく隠れたと思っても、油断したらまた見つかるかも知れない。連中の動きから目を離さないこと。
それから、コマンド兵の装備にも防弾着が含まれている。そんな連中に出くわしたら、闇雲に撃ちまくっても事態を打開できない。
S:露出した弱点を狙い撃つだけだ。
K:ああ、それがいい。

・「突撃兵」
K:コマンド兵の中でもとくにショットガンを持った連中はやっかいだ。
奴らは多少被弾しても構わず突進してくる。
ショットガンの射程内に入ったらこっちもただじゃ済まない。
奴らの突撃は、威力の高い武器で早めに制止する必要がある。

・「バリケード破壊」
S:アマンダ、村へ戻るには三叉路を経由するしかないか?
A:抜け道があるみたい。コーヒー工場の入り口まで戻ったら、右側の道の方よ。直接村に戻れる。
それから、そのあたりは警備が強化されているかも。
S:戦車相手に、派手にやったからな。それで、村に戻ったらどうすればいい。
A:村の北側にあるバリケードを爆破して。その先から奴らの搬送ルートに合流できる。
S:バリケードを破壊…C4が必要だな…。
爆破すれば敵も黙っちゃいない。警戒は避けられないだろう。
A:細い路地裏なら、連中の目も届かないかも知れない。垣根が乗り越えられればいいんだけど。バリケードを破った後も油断しないで。

・「谷川」
C:村の北には谷川があるんだ。そこには足場のついた水道管が渡してあって、橋に使える。もともと揚水発電所の導水に使うつもりだったらしいよ。
そこまで行くには収容施設北のバリケードを壊す必要があるけどね。
S:わかった。
C:谷川にはバシリスコがいるらしいけど、気を取られて落ちないようにしてくれよ。
S:バシリスコ…。
C:あ、いや。俺が見た化け物のことじゃない。本物のバシリスコさ。
S:本物? 伝説の蛇の王か?
C:蛇っていうか、トカゲだよ。川の上を走るんだ。
S:そんなトカゲが?
C:あれはなかなか見物だぜ! 1バーラ程度だから、大きくはないけどな。
S:トカゲにしちゃ大きい方だ。
C:恐竜に比べたら全然小さいさ。

・「本物のバシリスコ」
S:川には本物のバシリスコがいるのか?
C:その川でも見たって話を聞いただけさ。
ニカラグアだったら、よくいる場所もわかるんだけど。見たいかい?
S:観光に来たわけじゃない。
C:トカゲは嫌い?
S:嫌いじゃない。もっとも、蛇の方が美味いが。
C:…味を訊いたんじゃないけど。
S:おまえは好きなのか?
C:そういうわけでもないけど…。トカゲって恐竜みたいで格好いいだろ?
S:爬虫類だからな。だが大きさが違う。
C:大きいヤツもきっといるさ。哺乳類が増えて恐竜の卵を食べたらしいけど、それで恐竜が絶滅したとは思えない。奴らは世界のどこかにきっといるんだ。
S:恐竜の卵か…。
C:それに、生き物は常に進化してるわけだろ? 進化して恐竜だとわからないような姿になったのかもしれないよ。
S:だとしたら、それはもう恐竜とは言えないだろう。
C:そうなんだよな…。やっぱり恐竜は大きくないと!

・「ロス・カントス/渓谷」
P:スネーク、村の北に架かっているのは、水圧鉄管を渡すための橋よ。ふだん、人が渡るためのものじゃないの。
落ちたら谷まで真っ逆さまよ。気をつけて。
S:こんなところに水路が?
P:用水路じゃなくて、水力発電用の鉄管なの。イラスの火口湖とつながってるんじゃないかな。
普通はその谷の下に貯水池を造るみたいだけど、険し過ぎて無理だったんだと思う。
「ロス・カントス」は「剣の峰」って意味よ。

・「ロス・カントス/尾根」
P:そのあたりからは、イラスの山系が一望できるはずよ。標高が高いから大きな木も生えていないし、視界は抜群だと思う。
S:身を隠す場所に苦労しそうだ。
P:スネークにとっては、景色なんて関係ないのね。
S:敵に囲まれてなけりゃわからんが。
P:平和な時に見てほしかったな。きっと感動すると思う。
S:なら、それは作戦成功後の楽しみに取っておこう。それでいいだろう?
P:ありがと、スネーク。

・「フェルテ・ラ・ラデラ」
P:そのあたりには、古い砦があるはずよ。
S:どうしたパス。声が暗いな。
P:うん…あのね、この砦は内戦時代のものなの。
S:与野党の争いが戦争にまで発展した、あの内戦か。
P:そう。おじいちゃんやおばあちゃんの命を奪ったあの内戦…同じ国の人同士が命を奪い合う、もっとも愚かな戦争…。
あの砦には、その愚かさが刻まれているの。
S:皮肉なもんだ。その砦に、再び傭兵どもが取り付いている。
P:あの内戦への反省から、コスタリカは軍隊を廃止したのに…お願いスネーク、奴らを追い出して!
S:任しとけ。

・「火口内基地潜入」
S:チコは、村の北に橋があると言ってたな。
A:鉄管を渡すための、狭い橋よ。それを渡ればトラックの輸送路と合流する。あちこち壊れているみたい。
S:見つかったら、逃げ場はなさそうだ。
A:兵士が道を塞いでたら、厄介ね。
S:抜け道は?
A:崖沿いの道だもの。橋を渡ってからは、山側に砦の跡がある。そっちを通れば、少しは楽になるはずよ。
山道を抜ければ、連中の砦よ。

・「砦」
A:CIAの傭兵は、内戦当時の砦を自分たちの陣地にしてるらしい。
S:厄介だな。
A:銃座も備え付けてあるみたい。目立つところを進んだら、蜂の巣にされるかも。
S:迂回路を探してみるか…。
A:逆に銃座を奪えれば、有利になるんじゃない?
S:クラスノゴリエを思い出すな…。
A:クラスノ…何?
S:すまん、こっちの話だ。

・「火口付近」
C:イラスには複数の火口がある。何度も噴火してるからね。
火口の多くには雨水が溜まって湖になってるって話だ。
S:カルデラか。
C:大鍋? まあ、そんな感じかな。
…そうだ。湖に着いたら、変わった生き物がいないか見ておいてくれないか?
湖に巨大な生き物が棲んでるっていう話は、世界中にあるらしいんだ。
ネス湖のネッシー、アルゼンチンのナウエリート、カナダのオゴポゴ…数え上げればキリがない。
そういう目撃談も、恐竜が生き残ってるって説を裏付けてるんだ。
S:しかし、カルデラ湖だとすると、川にも繋がっていない。
C:そうなんだけど…。でも、コンゴのモケーレ・ムベンベなんかだと、陸上も歩けるからな。移動してきて棲み着いてるかもしれない。
S:UMAに詳しいんだな。
C:FSLNのメンバーに元狩人がいたんだ。その人にいろんなことを教わったよ。怪物の島にも行ったことがあるらしい。
S:怪物の島の狩人…。
C:俺もいつかは狩人として珍しい生き物を捕まえたいんだ。もちろん、ニカラグアに平和を取り戻すのが先だけどね。

・「ネッシー」
C:ネッシーのことは知ってるか?
S:一応はな。あれだけ有名だと知らない方が珍しい。
C:だったら話が早い。スネークもあれは恐竜の生き残りだと思うだろ?
S:そうかもな。
C:同志にもらった本に写真が載ってたんだ。首長竜の復元図にそっくりだった。
S:…どうしてネス湖にだけ生き残った?
C:海から切り離されたからだって言われてる。ネス湖が海とつながってたときに首長竜がそこに入り込んで、気候の変動とかで湖に閉じ込められたんだ。
そこには天敵となる哺乳類もいなかったから、世代交代しながら今まで生き残ってこれたんだね。
S:それなら他の湖にいてもおかしくない。似た環境の湖があれば。
C:そうさ。だからナウエリートとかオゴポゴとか、いろんな湖で巨大生物が目撃されてるんだ。
イラスにいるかどうかはわからないけど…ニカラグア湖には間違いなく何かがいるだろうね。

・「ナウエリート」
S:さっきのナウエリートというのはなんだ?
C:アルゼンチンのナウエルウアピ湖にいる首長竜さ。目撃証言にバラツキがあるけど、基本的にはネッシーと同じ生き物だと思う。ただ…。
S:ただ?
C:一説によると、ナウエリートは50年代の核実験の影響で生まれたとも言われてるんだ…。
S:核実験? 50年代にアルゼンチンで核実験が行われたという記録はない。
C:当時は軍人出身のフアン・ペロン大統領が急速な工業化を進めてたんだ。クーデターで失脚するまでの間、秘密裏に実験が行われたとしても不思議じゃない。
S:強引な説にも聞こえるな。
C:そうか? それなら、やっぱりナウエリートは恐竜なのかな?
S:そうは言ってない。
C:ナウエリートは恐竜の生き残りだったんだ…。
S:いや…。
C:ありがとう、ボス! おかげで確信が持てたよ。
S:……。

・「オゴポゴ」
S:オゴポゴというのは? どこの言葉だ?
C:オゴポゴはカナダのオカナガン湖に棲む怪獣なんだ。インディオたちに語り継がれていた怪獣だから、インディオの言葉なんだろうね。
S:伝承か。実際には…。
C:文字として記録にも残ってる。1872年に最初の記録が残されて以降、20世紀に入ってから何度も目撃されてるんだ。
S:そうか…。
C:スネークもUMAが好きになってきた?
S:そうだな…。
C:やっぱり、UMAは男のロマンだよな。
ニカラグアが平和になったら、スネークも一緒に探検に行かないか?
S:そうだな…。そんな生き方ができれば楽しいかもしれない。

・「モケーレ・ムベンベ」
C:モケーレ・ムベンベはコンゴにいる恐竜さ。これはもう、謎の怪獣なんかじゃなくて、恐竜の生き残りと断定できる。
現地の人にはよく知られてる生き物だし、プロントサウルスの復元図を見せたら、それがモケーレ・ムベンベだって誰もが証言してるんだ。
S:ふむ…。
C:ニカラグアが平和になったら、俺もコンゴに行きたいな…。
S:…だが、ゲバラのコンゴ革命は失敗に終わっている。
C:そうなんだよな。それも俺たちがどうにかできるといいんだけど、アフリカは遠いよな。
S:アフリカか…。
C:エル・チェはモケーレ・ムベンベを見たのかな…?
俺も見てみたいなあ…。
S:今はアフリカより中米のことが先だ。
C:それはそうなんだけど…。

・「火口内基地」
S:パス、コスタリカ政府は山のてっぺんに発電所なんか造って、どうするつもりだったんだ?
川がないんじゃ、すぐ湖が干上がるだろう。
P:普通の発電所ならね。でも、計画では揚水発電所だったみたいだから。
S:揚水発電所? カズも言ってたが、そりゃ何だ。
P:ポンプで水を湖にくみ上げて、その水を落として発電する施設よ。
S:ちょっと待て。そりゃ賽の河原とどう違うんだ? 単に無駄なことをしているだけだと思うが。
P:汲み上げてすぐ発電に使うならね。でも、揚水発電所は一種の電池なの。
S:電池?
P:例えば、電力が余っている夜の間に水を汲み上げておくとか。昼に不足してきたら、その水で発電すればいい。
S:なるほど、火力発電や原子力発電は、出力の調整が難しいからな。
P:でも、今のコスタリカに余っている電気なんかないはずよ。
S:だから計画が中止されたんだろう。CIAの連中は、それを利用したってわけだ。

・「対ピューパ」
A:気をつけて! そいつはガラパゴよ!
そいつは空気を下に噴き出すことで自重を軽くしてるみたいなの。
だから戦車とは比べものにならないほど動きが早い。それに小回りも利く。
S:弱点はないのか?
A:ブースターを攻撃すれば急な加速はできなくなるかも…。
あとは、機銃を破壊する手もあるわね。
S:わかった。やってみよう。
A:そいつには同志がずいぶんやられた。お願い、敵をとって!

・「偵察兵」
K:敵の中には、アンブッシュを専門にしている連中がいることも確認されてる。
そいつらのことは「偵察兵」と呼んでいるそうだ。
周囲の地形や植生に溶け込むように身を潜めて、こちらを発見するといきなり飛び出してくる。
戦い方としてはコマンド兵に近い。掃討をかけてくるんだ。
それとやつら、普通の武器も使うがワイヤーも持ち歩いてるらしい。
S:ふむ…CQCに自信がある連中のようだな。
K:あるいはな。仕掛けた近接戦闘をワイヤーでブロックされたっていう報告も届いてるそうだ。気をつけてくれ。

・「コスタリカの遺跡」
S:パス、コスタリカに大きな遺跡はあるか?
P:カルタゴの東に、グアヤボ遺跡って言うのがある。そんなに大きくはないけど。
S:場所が違うな…他には?
P:国境からニカラグアにちょっと入ると、コンセプシオン城塞っていうのがあるかな。有名なのはそれくらい。
S:それじゃあ、イラスから見た遺跡は一体…。
P:コスタリカの古代文明については、まだわかっていないことが多いの。
何に使ったかわからない大きな石の球も各地に残ってる。

・「熱帯雲霧林」
P:雲霧林は、中央の山岳地帯に広がる森よ。常に霧がかかっていて、そこに立っているだけで体が濡れてしまうくらい。
森全体が雲の中にある、って感じかな。
S:視界が悪そうだ。
P:うん。でも、とても綺麗な森よ。神秘的で、緑の迷宮に迷い込んだみたい。
S:…本当に迷わないように気を付けよう。
P:珍しい動物も沢山棲んでる。特に綺麗なカエルがいっぱい。湿気が多いからかな。

・「モルフォ蝶」
S:ピースウォーカーに描かれている蝶…何だかわかるか?
P:…モルフォ蝶ね。それも、ペレイデスモルフォじゃないかな。
S:ペレイデスモルフォ?
P:うん。モルフォ蝶の中でも、コスタリカに多い種類よ。
S:そうか。
P:メタリックブルーの羽根がとても綺麗なの。きらきら光って、遠くからでもわかるくらい。
S:光を反射するってことか?
P:そう。構造色って言ってね。モルフォの鱗粉には細かい凹凸があって、そこで光が干渉して青く見える。
凹凸の間隔が、青い光の波長と同期していて…。
S:よくわからんが、もしその間隔を変えられるとしたら、見た目の色も変わるってことか?
P:原理的にはそう。その応用で、布を染めずに色をつける研究もされているって聞いたことがある。
S:カムフラージュに利用できるかも知れんな…。
P:そんな話?
S:俺達には重要なんだ。しかし、なぜピースウォーカーにそんな蝶を…。
P:綺麗だからじゃないかな。
S:それだけならいいが…。

・「セルバ・デ・ラ・レチェ/ジャングル」
P:このあたりの森は、熱帯雲霧林よ。常に白く霧がかかっていて、とても神秘的なの。
S:それで「乳の森」か…視界は悪そうだ。
P:またそれ? 森全体が雲の中にあるようなものだから、確かに視界はよくないけど…。
でも、雲霧林でしか見られない、珍しい生き物がいっぱいいるのよ。
S:まぁ、食えるもの以外は興味がない。
P:もう! わざわざ外国から、動物視察に来る人もいるって言うのに…。

・「セルバ・デ・ラ・レチェ/坂道」
P:スネーク、そのあたりのカエルには注意してね。
S:凶暴なのか? 心配するな、ヘビがカエルに食われるわけがない。逆ならともかく…。
P:だから危ないの! 毒を持っているんだから。
S:毒?
P:ヤドクガエルの仲間は、その名の通り毒を持ってるのよ。インディヘナ達が、毒矢に使うくらい強いの。
中には皮膚からも毒を出していて、触るだけで危険なものもいるみたい。可愛いからって手に乗せちゃだめよ。
S:食えないのか…。
P:残念がらない!

・「熱帯雲霧林へ」
A:ここからは雲霧林よ。地表まで植物が生い茂ってる。隠れる場所はいっぱいあるけど、それは敵も同じこと。
S:スカウト兵か…!
A:力押しで進むのは自殺行為。まずは敵の位置を知ることよ。レーダーみたいなのがあればいいけど。
S:あるいはNVGを使うか…。
A:敵の位置がわかれば、対処のしようはあるでしょ。死角を進むか…。
S:こっちも狙撃銃で先制するか、だな。目には目を、だ。

・「熱帯雲霧林」
S:雲霧林には詳しいか?
C:詳しくはないけど…。ただ、同じ熱帯林とはいえ、熱帯雨林と霧に覆われた雲霧林ではまるで様子が違う。
共通点としては、そうだな…ヤドクガエルには気をつけてくれ。
熱帯雨林も雲霧林も、湿度が高いのは一緒だからな。ヤドクガエルには最高の環境なんだ。
まあ、イチゴヤドクやアイゾメヤドクは触ったぐらいじゃ死なないけど、お腹が空いても食べないようにしてくれよ。
S:マザーベースで糧食は準備できる。今回はそこまで食料に困らないはずだ。
C:本当か? 野生動物を食べられなくて残念じゃないのか?
S:チコ、俺をなんだと思っている?
C:ははは、冗談だよ。コロンビアの方には触るだけでも危険なフキヤガエルがいるらしいけどな。
S:ずいぶんと詳しいな。
C:まあな。毒のある生き物って、なんか格好いいだろ?
S:毒に当たったら、格好いいじゃ済まないぞ?
C:わかってるって。あ、あと、森についたらビッグフットがいないか注意してくれよ。
S:それは注意する必要もなさそうだ…。

・「ビッグフット」
C:ビッグフットってのは、ロッキー山脈に生息する猿人なんだ。インディオの言葉ではサスクァッチとも言われてる。
身長はなんと2.5メートル以上もあるんだぜ! すげえよな!
S:ゴリラとは違うのか?
C:全然違うよ! ゴリラは大きくても約1.6メートルだし、こぶしを地面につけて歩くんだ。
ビッグフットはもっと大きいし、人間と同じで二足歩行なんだ。
S:猿より人間に近いわけか。
C:たぶん、進化のどこかで人間から枝分かれしたんだろうな。人間が道具を使い始めたりする前に。
S:だが、同じ山地とはいえロッキー山脈は遠いぞ?
C:遠くないさ。ダーウィンの説だと人間だって、アフリカからここまではるばる旅をしてきたんだしさ。
それに、ベネズエラでもモノスっていう猿人が目撃されてるんだ。
コスタリカは生き物の種類が豊富だから、猿人ぐらいいても不思議じゃないはずだ。
S:猿人”ぐらい”か…。

・「モノス」
S:モノスってのは初耳だ。
C:ビッグフットに比べると有名じゃないかもな。ベネズエラにいる猿人なんだけど。
大きさは1.6メートル以下だから大したことないんだけど、凶暴さではビッグフット以上らしいぜ。
どんなに凶暴なんだろうな? 捕まえた動物を死ぬまで殴り続けるとか…。
S:獲物を殺して食べるのは自然の掟だ。
C:でも、噛みつくより殴りつけるほうが凶暴そうだよな。
S:人間に似ているだけにそう感じるのかもしれない。
…それにしても随分楽しそうだな、チコ。
C:やっぱり、未知の生き物には凶暴であって欲しいぜ。そうじゃないとハンターも狩り甲斐がないからな!

・「マンハッタン計画」
S:博士。あんたの核に対する感情は、他の研究者とは少し違っているように思える。
H:どうして?
S:あの、コールドマンとの会話を聞いていればな。
H:…僕の父がマンハッタン計画に参画していたことは話したね。計画のことは?
S:概要はな。核時代の口火を切った計画だ。
H:その通り。多数のノーベル賞受賞者を始めとして、20世紀を代表する頭脳を結集し、1940年代当時の額で約20億ドルもの費用を投じた巨大プロジェクトだよ。
計画は1945年7月16日、アラモゴードでの原爆実験をもって成功裏に終わった。
S:半月後に続く実戦投入と共にな。
博士?
H:…僕は、歩けない。
S:うん?
H:僕は生まれたときから歩けない。
S:それと親父さんが計画に関わっていたことに、何か関係が?
H:父は、研究の過程で相当な量の放射線に被曝している。染色体の異常は…それと無関係ではないと思っている。
S:…。
H:…僕は。
S:ん?
H:僕はだからこそ、核兵器を単なるダモクレスの剣にしたくはなかった。戦争に対する抑止力として、確かな存在意義を与えたかった。
S:…博士。
H:彼を、コールドマンを止めなければ。何としても。

・「広島・長崎」
H:1945年8月6日、広島。9日、長崎…。
S:日本に対する原爆攻撃、だな。
H:父は、いつも仕事ばかりの人だった。休日、一緒に出かけた記憶もない。でもそれは家族のためなんだと、僕も幼いなりにそう理解して父を尊敬していた。
母にもよく聞かされていたよ。「お前の父さんは、素晴らしい科学者よ。たくさんのアメリカの若者を、死の恐怖から救ったの」。
「お前は父さんを誇りに思いなさい」。
S:原爆の投下があの大戦を終結させたという考え方もある…。
H:だけど小学5年生の時、クラスに日本人の転校生がやってきた。その子が見せてくれたのは、広島の被爆後を記録した写真集だ。
自分の目を疑ったよ。
当時人口35万人の大都市が、一面の焼け野原へと変わり果てていた。たった1発の原爆のために。
木造建築は根こそぎ吹き飛ばされ、焼け落ち…。
僅かに残っているのは鉄筋ビルの骨組みだけ。
建物ばかりじゃない。
道ばたに放置された黒焦げの遺体、全身に重度の熱傷を負った被爆者…。
原爆投下から数ヶ月の間に、広島では14万人以上、長崎でも7万人以上の人が亡くなったそうだ。
それからずっと、父とは口をきいていない。顔を見るのも嫌だった。
S:気持ちは判る、博士。だが父親は父親だ。
H:父が開発に参加していなければ、僕の身体はこんなじゃなかったかも知れない。僕の研究テーマも違ってたかもしれない。
僕はもっと自由になれたかもしれない。
S:…。

・「キューバ危機」
H:世界は一度核戦争の瀬戸際まで突き進んだことがある。
S:キューバで、だな。
H:僕は当時17歳、飛び級で入学したMITの2年生だった。毎日の報道に、ある種の白けを禁じ得なかった覚えがある。
核抑止の概念が正しく理解されていれば、恐れる必要が無いことは明白だったからね。
S:あるいはあえて恐怖を煽ったか。
H:国防予算獲得の便法として…かい? ふっ、あり得る話だな。
だけどもしそうなら、当てが外れたとも言える。
S:事件後、東西間でデタントが進んだからな。
H:コールドマンは、今度は本当に撃とうとしている。一度核の火を解き放てば、抑止のくびきは意味を失う。
人々は死に、街は燃える。
取り返しの付かない結果になる前に、彼を阻止しなくては。

・「宇宙競争と冷戦核競争」
S:これまでずっと核の研究を?
H:そんなことはない。僕は元々、航空宇宙工学を目指していたんだ。
スプートニク・ショックは僕にとってむしろ、いい意味で衝撃だった。
化学が戦争のために使われた時代は終わり、これからは素晴らしい宇宙時代が切り拓かれるんだと思ったものさ。
飛び級でMITに入った年にガガーリンが宇宙を飛び、期待はますます高まった。
その頃にはもう、宇宙開発は冷戦の一面であることもわかってたけどね…。
S:アメリカはソ連にアドバンテージを取られて必死だった。
H:そうだ。でも、僕にとってはいい時代だった。
僕はNASAに入り、好きなことを研究できた。国家の威信をかけた事業だ。予算もたっぷりあった。
ロケットに核弾頭を積めばICBMになることはわかっていたけど、あまり意識することもなかった。
でもそんな時代も長くは続かなかった。宇宙開発競争と核競争は膨大な予算を必要とした。
月面着陸でアメリカはソ連に勝利したけれど、そこまでだった。
S:デタントだな。
H:そうだ。その結果、NASAの予算は大幅に減少した。
父が核の専門家だったこともあって、僕はより明確な抑止力…ミサイルの方に回された。
NASAで僕は、月面探査用の歩行システムを研究していたんだ。月面もタイヤで走るには向かないからね。
そしてそこにコールドマンが目をつけた。

・「ピースウォーカー計画」
H:カリブ海沿いに新型核兵器を配備することで、中米に堅固な核抑止を実現する…それがピースウォーカー計画だ。
同時にそれは、その新型核兵器の名前でもある。
S:核兵器の名前に平和か。カズが嘆く顔が目に浮かぶ。
そもそも、なぜその核兵器に脚が必要なんだ。
H:そこが”ウォーカー”たるゆえんだよ。
自力で移動し、どこからでも報復核が撃てる無人兵器…それがピースウォーカーの存在意義なんだ。

・「移動型核兵器」
H:ピースウォーカーが移動型核兵器である理由…それは、核抑止の力を最大限に高めるためだ。
S:どういうことだ。
H:必要なら常に移動し、敵に居場所をつかませない…そうすることで、ピースウォーカーは敵の先制攻撃から逃れられる。
S:つまり、核報復というカードを持ち続けられる、ということか。
H:中南米には密林が多い。多少機体が大きくても、隠れる場所はいくらでもある…。
S:ミサイル原潜の陸上版、というわけか。
H:それと、移動する目的は、もう一つある。ピースウォーカーは1Mtクラスの核ミサイルを積んでいるんだけど。
他に自爆機能も持ってるんだ。

・「自爆機能」
S:ピースウォーカーになぜ自爆機能が必要なんだ?
H:スネーク、君も見たろう? ピースウォーカーの頭部にあった、あの禍々しい球体を。
S:ああ。
H:あれは水爆なんだ。
S:水爆!? あの巨大なボールが、水爆だって言うのか。いったい、どれだけの破壊力が…。
H:馬鹿馬鹿しいだろう? オーバーキルも甚だしい。戦略的な価値を考えるなら、もっと小さな爆弾で十分だ。
ソ連の”ツァーリ・ボンバ”に対抗したい、というだけの爆弾と言っていい。
S:お互い競争の歯止めが利かなくなったんだな。
H:進化の袋小路…サーベルタイガー状態さ。
もちろん、そんな大きな爆弾はミサイルに積めない。爆撃機も無理だ。そこで、ピースウォーカーの出番というわけだ。
S:敵地まで歩い行き、水爆を抱えて自爆、か。

・「ツァーリ・ボンバ」
H:これまで実際に起爆した中で世界最大の核爆弾が、ソ連のRDS-220、通称「爆弾の皇帝」だ。
イールドは約57メガトンと推定されている。第二次大戦を通じて使われた爆発物全てを合わせたよりも、10倍大きな爆発力になる。
爆発実験は61年10月30日、ノヴァヤゼムリヤ上空。爆発で生じた火球の直径は4キロを超えたと考えられている。
まるでミニチュアの太陽じゃないか。
爆発は爆心から1000キロ以上離れたフィンランドでも目撃され、窓ガラスが割れたという証言もある。衝撃波は地球を3周したそうだよ。
S:地球を3周?
H:その破壊力を超える巨大な水爆が、ピースウォーカーには搭載されている。
敵国領内に潜入、潜伏し、敵からの核攻撃があったときには自爆による報復を行うために。そしてその移動手段には…。
…僕の研究が…。
…スネーク。ヤツを止めてくれ。
僕の夢を叶えてくれるはずだったあの脚が、核抑止の柵を跳び越えてしまう前に。
その為の武器装備は、僕が全力を注いで開発する。
S:いいとも。ディールだ。

・「ピースウォーカーの人工知能」
S:なぜ、ピースウォーカーにAIを積むことになったんだ?
H:一つには、人を乗せられないからだ。ピースウォーカーには、敵地まで移動して、自爆するという機能があるからね。
自爆する兵器に、人は乗せられないだろう? その代わりに、AIに操縦させるんだ。
S:妙なところで人道的なんだな。
H:そもそも、ピースウォーカーは二足歩行兵器だ。歩行時の振動は想像を絶する。とても人間が耐えられるレベルじゃない。
それに核ミサイルを撃つなら、リアルタイムでの弾道計算が必要になるだろう? 常に移動するんだからね。
S:待ってくれ。それなら、単に高性能のコンピュータで足りるはずだ。知能までは必要ないだろう。
H:いい指摘だ、スネーク。
AIを使う真の目的…それは、AIに核報復の判断をさせるところにあるんだ。
それによって、完全なるMADを実現する。
S:この前言っていた話だな。機械同士の戦争が望みか?
H:もちろん、こちらから核を撃つことはない。反撃限定のシステムだ。
核戦争を始めるなんて非論理的な決定は、政治家以外にできないからね。
その代わり、もし核を撃たれたら確実にAIが撃ち返す。
だから相手も撃てない。その確証をAIが与えてくれるんだ。
S:だからと言って、指令なしに核を撃つなど。
H:ミサイル原潜の艦長も、地上との通信が途絶えた場合には、自らの権限で核を撃つことができる。それと同じだよ。
S:原潜でも、艦長単独では決定できないはずだ。この場合に限っては、上官不服従すら許されていると聞く。
H:それは人間が不完全だからだ…コールドマンはそう考えているのさ。
S:機械だから間違わない、とでも言うのか。それは迷信だ。いや、信仰に近い。
H:ただの機械に核発射を任せるわけにはいかない。だからこそのAIなんだ。
報復核の発射を決めるには、高度な状況判断が必要だ。戦況だけじゃなく、世界情勢だって把握しなくちゃいけない。
情報が揃わないかも知れないから、推測も必要だ。
S:AIになら、それが可能だと?
H:ああ。少なくともストレンジラブは、そう考えている。

・「ピースウォーカーと戦うなら」
H:ピースウォーカーには近接戦闘用の武器類がいくつも搭載されてる。敵地まで歩いて行って自爆するって計画もあるからね。
S:はた迷惑な話だ。で、どんな兵装が?
H:まずは近づいたものを焼き払う火炎放射器。後ろにも放射口があるから注意してくれ。
それからSマイン。これはクラスター爆弾みたいなものだ。脚部ハッチから放出されて四散する。
ハッチが開くのを見逃さずに逃げてくれ。
最後にロケット弾。これはかなり遠くまで届くから注意が必要だ。
逆にあまり近くには撃てないけど、近づきすぎると火炎放射器もあるし…。
それに、歩兵相手なら脚自体も武器になる。脚で直接攻撃することも可能だ。
S:厄介だな…。
H:でも、ピースウォーカーは未完成だ。レプタイルポッドだけでは単純な行動しかできないし、動きにクセもある。
攻撃の前の動作をよく見ていれば、次に何をしてくるかわかるようになるはずだ。

・「二足歩行の必要性」
S:それにしても、ピースウォーカーが脚で移動する必要はないんじゃないか? キャタピラで十分だと思うが。
H:それがダメなんだ。知っての通り、中米の地形は複雑で険しい。特にコスタリカ、カリブ海沿岸はね。
密林・湿地・山岳…どんな険しい地形でも走破できるのは、結局脚以外にないんだよ。
S:湿地のぬかるみは、脚で歩くにも大変だと思うがな。
H:もちろん、苦労はしたさ。コスタリカを実験場に選んだのは、あらゆる地形でテストできるからでもあるんだ。

・「偽りの”平和歩行計画”」
S:コールドマンの言う、ピースウォーカー計画…本当に信じていたのか。
H:ああ。信じていたよ。…いや、本当は信じたかっただけなのかも。
S:どういうことだ。
H:コールドマンはこう言った。ピースウォーカーは真の核抑止を実現する、平和のための兵器だ。中米情勢を安定させるための重しにもなる…。
「君の造った核兵器は決して使われず、永遠に君臨する平和のイコンになるのだ」とね。
そしてその実現のためには、僕の二足歩行技術が必要だ…そう言われた時、正直嬉しかった。
S:嬉しかった?
H:だってそうだろう? 僕は学会の連中にずっと馬鹿にされ続けてきた。二足歩行なんて非現実的だ、意味がないって。
初めて自分の研究が認められたんだ…嬉しくないわけがない…それに。
これで僕は、父を超えることができる。平和のための核を作ることで。…そう思ったんだ。
S:だが、コールドマンは実際に核を撃つつもりだ。
H:ああ。考えてみれば、当たり前の話さ。「無人システムなら核を撃てる」…そう実証しなければ、この計画は認められないんだからね。

・「本物の核を撃つ理由」
S:コールドマンはなぜ核を撃とうと? AIによる報復機能を証明するだけなら核弾頭を搭載する必要はないはずだ。
H:そうだ。弾頭を積まずに、ミサイル本体だけを飛ばしても、報復機能の実現は可能だ。僕も最初はそう聞いていた。
だけどあいつは、模擬弾では意味がないって…実際に核を撃った、その事実こそが仮想敵の抑止力になるんだと。
本物の核を撃つことでラングレーとの交渉を有利に進める。それもあいつの目的なんだ。

・「ソ連の二足歩行研究」
H:ピースウォーカーに使われている二足歩行技術は、東側の研究を参考にしている。
…いや、正直に言おう。基礎アイデアの大半は盗用なんだ。
S:東側…二足歩行…もしや、グラーニン?
H:彼を知っているのか?
S:ああ。ソ連の研究所で会った。ちょっとした世話にもなった。
H:会ったって、君は一体…?
S:ソ連の兵器を数多く生み出した、グラーニン設計局の局長…奴の研究なら、合点がいく。
H:当時僕の研究は、壁にぶつかっていてね…グラーニンのアイデアは、そのほとんどを解決してくれたんだ。
S:他人の研究結果を参考に自分の研究を発展させるのは、おかしくはないんじゃないのか?
H:出典を明らかにすればね。だが、それはできない相談だった。
彼の研究は、最高レベルの軍事機密だ。それも敵国の。
S:だから、黙って使ったのか。
H:僕は学会の連中を見返してやりたかったんだ!…僕を馬鹿にした、あの連中を。
でも、自業自得だね。その弱みをコールドマンに握られた。ピースウォーカーの研究をやめるなら、盗用をバラすって。
S:はめられたな、博士。

・「グラーニン」
S:グラーニンの研究は、どうやって?
H:それも、コールドマンだ。CIAの情報網を使って手に入れたらしい。
S:盗み出してきた情報を与えておいて、それをネタに揺するとはな…。
H:それがグラーニンの研究だと、僕にはすぐわかった。彼とはそれまでも、何度か手紙をやり取りしていたからね。
S:手紙を?
H:似た研究をしている同士でね…二足歩行研究が理解してもらえないって、彼も嘆いてたから。
S:そうか…奴が言っていた「アメリカの友人」とは、おまえのことだったんだな。
H:もちろん、手紙では技術そのものに一切触れていなかった。ただ、一度こんな事が書いてあったんだ。
「もし私の身に万一のことがあれば、君にこの研究を託そう。科学の何たるかも知らん連中に渡すより有益だ」とね。
S:奴らしいな。
H:その彼の研究が渡ってきた。となれば、グラーニンの運命にも想像がつく。
彼の遺志を継ぐことも、僕の務めなんじゃないか…そうも思ったんだ。それに。
S:何だ。
H:グラーニンの技術と、僕の研究とが融合すれば、それも一種の東西融和と言えるんじゃないかな。
アポロとソユーズのドッキング計画みたいにさ。
S:決して表には出ない歴史だ。それに、黙って使う理由にはならん。
H:…そうだな。その通りだ。僕は卑怯者だよ。
真実を言い出す勇気が、ずっとなかった。
それをごまかそうと、言い訳ばかり探している。
S:今、話しただろう。
H:スネーク…?
S:何もかも、ちゃんと話した。おまえはもう、卑怯者じゃない。

・「”メタルギア”」
H:”メタルギア”、か…。
S:どうした、急に。
H:僕がピースウォーカーの説明をした時に、君が呟いた言葉だよ。どういう意味なのかと思ってね。
S:そのままだ。「金属の歯車」…グラーニンが言っていた。
H:グラーニンが?
S:自分の技術は、歩兵と兵器とをつなぐ、金属の歯車になる…奴はそう考えていたようだ。
H:いいね、それ。
「メタルギア」…いい響きだよ。「ピースウォーカー」なんて欺瞞に満ちた名前より、よほどいい。

・「シャゴホッド」
S:CIAから渡された資料に、シャゴホッドのデータはあったか?
H:シャゴホッド?
S:IRBMを射出する核搭載戦車だ。グラーニンのシステムと採用を争っていた。
H:ああ、あのロケット付きか。確か設計者はソコロフとか言う男で…ふふっ。
S:何がおかしい。
H:いや、シャゴホッドの資料に、グラーニンが分析を加えていたのを思い出してね。
それはそれは悪し様に書いてあったよ。保守的だとか、下品だとか。
S:だろうな。
H:よほど腹を立てていたのか、ひどくインクが滲んでた。ただでさえ、向こうの紙は質が悪いのにね。
S:…だろうな。それも、奴らしい。
H:IRBMの射程を伸ばすために、戦車自体を時速500kmにまで加速する…。
実に馬鹿馬鹿しくも、豪快な兵器だよ。戦車をロケットの一段目代わりに使うとはね。ソビエトらしい。
実は、ピューパの開発にあたっては、シャゴホッドを参考にさせてもらってるんだ。
S:あのホバー兵器か。それも盗用か?
H:失礼だな。参考にしたのはコンセプトで、技術はオリジナルさ。
もっともホバーじゃ、中米の地形に完璧には対応できなかったけどね。所詮、力押しの兵器だよ。
S:だが、シャゴホッドが脅威だったのは確かだ。意外と小回りも利いたし、なかなか丈夫だった。
H:詳しいんだな。
S:奴には手を焼いた。忘れろと言うほうが無理だ。
H:手を焼いた?…じゃあ、シャゴホッドを倒したのも君だったのか? 驚いた。すごいんだな、君は。
S:俺一人で倒したわけじゃない。
H:いや、礼を言うよ。シャゴホッドが量産化されていたら、今この世界はなかったかも知れない。
もっとも、今は核弾頭の小型化も進んだ。シャゴホッドのような加速戦車は、もう必要ないと思う。
S:喜べんな。それだけ、どこからでも世界中に核が撃てるようになったってことだ。

・「バシリスク」
S:チコはピースウォーカーのことを、バシリスコと呼んでいた。
H:バシリスコ?…ああ、スペイン語か。
奇遇だね。僕らも最初、ピースウォーカーの本体を、バシリスクって呼んでた。
S:どうしてそんなコードネームに?
H:バシリスクっていうトカゲは、どんな地形でも歩ける。緊急時には立ち上がって、水の上すら二本脚で走り抜けるんだ。
中米の全地形に対応するっていう、今回のプロジェクトにぴったりだろ? それに、伝承さ。
S:伝承?
H:伝承の中に出てくるバシリスクは、猛毒の持ち主だ。古代ローマの書物には、こんな話が伝わってる。
騎士がバシリスクを槍で突き殺した。すると、バシリスクの毒が槍を伝わって、人間も馬も死んでしまった…。
何かに似ていると思わないか?
S:…核抑止か。
H:正解。
殺そうとすれば自分も死ぬ。だから攻撃できない。僕はピースウォーカーを、そういう存在にしたかったんだ。
S:人間がそんなに理性的だとは思えない。
自分が死ぬとわかっていても…いや、わかっているからこそ、理解できない行動を取ることもある。
H:そうかな。それこそ、僕には理解できないけどね。

・「ストレンジラブとの出逢い」
S:ストレンジラブ博士もNASAにいたのか?
H:ああ。といっても、僕が入ってからしばらくしてDARPAに行ってしまったけれど。
S:そしてコスタリカで再び共同で研究することになったわけか。
H:共同、というほどじゃないな。何度か打ち合わせはしたけど、研究自体は別々に行っていた。
ピースウォーカーに関しては、ストレンジラブ博士が大脳に当たるママルポッド、僕がそれ以外という棲み分けができてたしね。
S:あの手紙も研究に関する物か…?
H:え? いや、それは…。
そうだ。研究成果の報告さ。
S:研究成果? ピースウォーカーに対抗するための情報はないのか?
H:そ、そんなことは書いてないよ!
とにかく、読むなよ! 絶対に読むなよ!

・「カタラタ・デ・ラ・ムエルテ」
P:カタラタ・デ・ラ・ムエルテは「死の滝」という意味よ。
S:縁起でもない。
P:スネークなら大丈夫。今までだって、絶望的な状況を潜り抜けてきたんだもの。
S:気軽に言ってくれるな。
P:ごめんなさい。でも、本当にびっくりしてるの。「伝説の兵士」の話は本当だったって…。
S:俺は英雄でも伝説でもない。だが、君に言われると不思議と腹が立たん。
P:ありがと。気をつけてね、スネーク。ピース。

・「対戦闘ヘリ戦」
A:真っ向から戦闘ヘリとやりあったら命がいくつあっても足りない。
でも、こういう場所ならゲリラ戦術が有効よ。
木の陰から陰へと移動を繰り返せば、上空からじゃなかなか位置がつかめない。そこに勝機があるってわけ。
S:さすがコマンダンテだ。戦い慣れてるな。
A:よしてよ、ボス。あとは、音にも注意してね。
物陰に身を隠しているときは、こちらからも様子をうかがいにくい。それだけに音で相手の位置を読むことが重要になるわ。
それから、できればテイルローターを狙うといいわ。それだけでヘリの機動性はかなり落ちる。
地上部隊にも気をつけて。
S:了解だ。コマンダンテ。

・「セルバ・デ・ラ・ムエルテ」
S:今度はセルバ・デ・ラ・ムエルテ、「死の森」か。確かにこんなところで迷ったら、生きて帰れそうにない。
P:そうね。でも安心して。私がしっかりガイドする。
S:よろしく頼む。
P:ところでスネーク、”ナマケモノ”は知ってる?
S:名前だけは。
ナマケモノはすごいのよ。排泄以外は、ほとんど木の上で過ごすの。それに、ほとんどものを食べない。
S:食べない? それでどうやって生きていくんだ。
P:だって「ナマケモノ」でしょ? ほとんど動かないから、エネルギー消費が少ないの。
おまけに、体温を低く抑えることもできる。これでさらに代謝が減るから、わずかな食物で暮らしていけるのね。
S:だが、それじゃすぐに食われてしまうだろう?
P:木に密着して、擬態しているから見つかりにくいんだって。
齢を取ってくると、表面に苔が生えてくるナマケモノもいるんだって。まさに森の仙人ね。
S:なるほど…動物もスナイパーも、森で生きる戦略は同じってことか。あのじいさんが強かったわけだ。
P:じいさん? 誰のこと…?

・「リュイナス・デ・ショチケツァル」
P:そのあたりには「リュイナス・デ・ショチケツァル」、ショチケツァル遺跡があるはずよ。
復元はされていないから、緑に埋もれてるかもしれないけど。
S:ショチケツアル?
P:古代アステカの神の一人。花や美の女神として知られているの。蝶や鳥を従えているんだって。
ケツァルコアトル神のお母さんって説もあるみたい。
S:ケツァルコアトル…。
P:ケツァルコアトル神の化身がケツァールって言われてる。
S:なるほど、雲霧林にふさわしい。
P:朽ちかけていても神殿よ。入るときは敬意を忘れないでね。
S:気が向いたらな。
P:もう! 罰が当たっても知らないから。

・「研究施設へ」
A:このあたりの道は、緑に埋もれてる。自然に同化して潜まれてしまったら、見つけるのは困難よ。
S:ギリースーツか…。
A:ともかく敵に見つからないように、慎重に進んで。目立つ服も着ていかないほうがいい。
遺跡は入り組んでいるから、迷わないようにね。
S:逆に壁に使えば、敵の目から逃れられそうだ。
A:スナイパーは一度見つかると、別の場所へ移動してしまう。あまり一所にこだわらないで。
S:わかってる。ソ連でさんざん思い知らされた。
A:それと、スナイパーだからって、接近戦に持ち込めば有利ってわけでもない。姿を隠して背後から襲われたら…。
S:気をつけよう。スニーキングで負けるわけにはいかない。

・「ボディチェック」
K:兵士を眠らせるか気絶させればボディチェックでアイテムを奪うことができる。
倒れている兵士に近づき、アイコンが出たらアクションボタンを押すんだ。
あるいは背後から近づいてホールドアップさせた兵士や、瀕死の状態で倒れている兵士にも有効だ。
と言っても、瀕死の兵士は時間が経つと死んでしまうから注意が必要だ。
それと、フルトン回収装置を手に持ったままボディチェックはできない。気をつけてくれ。

・「ギリースーツ兵」
K:スカウト兵は潜伏用の偽装を施している。中でも異様なのが全身に海草を生やしたような姿をした奴だ。
S:ギリースーツか。
K:戦闘能力は他のスカウト兵と大差ないようだが、とにかく見つけにくいらしい。
S:ああ、そうだろう。
K:以前にも?
S:ソ連でな。初めての時は倒すのに1時間もかかった。…カズ、そいつらは光るのか?
K:光る? 何が?
S:頭だ。
K:頭?
S:そいつらの髪はどうなってる。フサフサなのか。
K:何を言ってるんだ? そんなこと判るわけないじゃないか。
S:オウムは。オウムの鳴き声はするのか。
K:オウム? おい、話す相手間違ってるぞ、鳥のことならセシールだろ…じゃなくて、さっきから何の話をしてるんだ?
S:いや、判らなければいい、別の方法を考える。気にするな。
K:…? まあいい。ともかく、こいつらのアンブッシュには何人も味方がやられてる。
十分に気をつけるんだ。

・「人口知性研究所」
P:そのあたりに、巨大な遺跡なんてあったかな…。
S:言ってたな。コスタリカの古代文明については、わかっていないことも多いと。
大きな石の球が転がってるって話もしてたな。何のことだ?
P:「コスタリカの石球」のことね。50年くらい前に、コスタリカのジャングルで見つかった、巨大な石の球のことよ。それもたくさん。
S:石くらい、珍しくもないだろう。
P:それが、ほぼ完全な球体だとしても? それも、球は花崗岩なの。かなり固い岩石よ。
S:なら、トラップに使えるかも知れんな。真円なら転がりやすいだろうし…。
P:スネーク…。

・「IDカード捜索」
A:スネーク、一度通った場所でも慎重にね。敵は自然の中に潜んでるはず。
それからIDカードを持った傭兵の見つけ方は?
S:ああ、セシールに教わった。ケツァールが鳴く森にいる、オレンジ色のジャケットを着た兵士。
A:研究所の兵士ね。巡回に出てるんだと思う。ボディチェックすれば、IDカードを持っているかわかるはずよ。

・「遺跡」
C:ケツァールを見たのか、スネーク?
S:ああ。
C:どうだった? 蛇に似ていたか?
S:蛇? いや、蛇には見えなかったが。
C:そうか…。やっぱりケツァルコアトルとは別なんだな。
S:ケツァルコアトル?
C:マヤ・アステカ文明に伝わる、羽のある蛇のことさ。
S:羽のある蛇…。
C:変わってるだろ? きっとUMAだぜ。
アマンダ達は、ケツァルコアトルはケツァールを神格化したんだなんて言うけど、蛇と鳥を見間違えるわけがない。
むしろ、ケツァルコアトルを見た人が伝えた伝承が先にあって、ケツァールより先に神のイメージができたんじゃないかな。
それからそのあとに、その神のイメージに近い鳥ってことで、ケツァールが命名されたんだと思う。
S:順序が逆ってことか。
C:俺が思うに、ケツァルコアトルは翼竜の生き残りだったんじゃないかな?
だったら翼もあるし、爬虫類だから蛇のようにも見えるはずだ。
翼竜はアフリカの方には今も生き残ってて、コンガマトーとかオリティアオウとか呼ばれてるんだ。
だったらアメリカ大陸でも、マヤ・アステカ時代まで翼竜が残っていて不思議じゃない。
S:現代まで残っていないのが救いだな。
C:それはわからないぜ? 恐竜が絶滅したと言われるのは6500万年前、アステカ文明はたったの600年前だ。
6500万年も生き残ってきたなら、600年程度で滅んだりはしないさ。

・「コンガマトー」
C:翼竜が生き残っているのは、アフリカのカメルーンやコンゴの辺りらしい。
現地の住民はコンガマトーとかオリティアオウとか、それぞれ部族ごとに違った名前で呼んでるみたいだ。
S:コンゴにはずいぶんと恐竜の生き残りが多いんだな。
C:あの辺りは未開の地が多いからな。人知れず生き残ってきたのさ。
でも、翼竜の化石はアメリカでも見つかってるんだ。
3年前にテキサスで発見された化石の翼竜は、羽を広げると12メートルもあったんだって。
そんなに巨大な翼竜だったら、神様扱いされてもおかしくない。
それこそがケツァルコアトルの正体なんじゃないかと思うね、俺は。

・「施設と警備」
S:ストレンジラブのラボからよく逃げ出せたな。
CE:施設内の警備はそんなに厳しくないの。
もちろん部屋には外側から鍵をかけられてたけど。
お風呂の中では目隠しも外してくれた。髪も洗うから…。
S:捕虜にしては随分好待遇だ。
CE:そうね。手錠は外してくれなかったけど、その代わりに身体も洗ってくれた。それは丁寧だった。
S:なぜ逃げた? ひと月で帰してもらえると言われたんだろう?
脱走に失敗したらもっと立場が危うくなったかもしれない。
CE:コスタリカの鳥類分布に関して、学会で発表する予定だったの。期日が迫ってた。
それで、トイレに行くフリをして逃げようとした。IDカードを見つけて、機材やテープをあちこち探したんだけど…。
でも、兵士に見られてしまった。逃げ出せただけでも奇跡ね。テープを探す余裕なんてなかった。
学会は諦める。この身体が無事ってだけでも幸運だった。
S:切り替えが早いんだな。
CE:あなたは早くないの?
S:…わからない。過去にこだわっているつもりはないが…。
CE:こだわっても仕方ないわ。助かって良かった。あそこではいろいろと身の危険も感じたし。
S:そうなのか?
CE:…彼女、女性に興味があるらしいのよ。私、やけに気に入られちゃったみたい。
S:そいつは…むう。
CE:それに、ここはいいところよ。

・「ストレンジラブ博士」
S:ラボにいたのは女性二人だけか?
CE:普段は二人だけ。
S:ふむ…。
一人は声だけしか聞いてないんだな?
CE:ええ。背筋がゾワッてするほど素敵な声。
S:もう一人はどんな女性だ?
CE:狙っても無駄よ。男性には興味がないみたい。
S:いや、俺は任務で…。
CE:冗談よ。そうね…。年齢は30代だと思う。美人でスタイルもいいけど飾り気がなかった。かなりの変人。
S:彼女がAIの研究を?
CE:AI? 彼女はAIを研究してたの?
そう言えば、人間は宇宙に行くべきじゃないとか言ってた。宇宙は人間が行くには危険すぎるって。
S:ロケットを自動制御するためか?
CE:「あの人の遺志に近づきたい」とも言っていた。あれはきっと昔の恋人のことでしょうね。
S:恋人…それも女性か?
CE:やけに興味がありそうね、女同士の関係に。知りたい? 彼女が私にどんなことをしようとしたか。
S:そういう意味じゃ…。
CE:ごまかさなくてもいいのに。
S:…意外とよろしくやってたようだな、彼女とは。
CE:そ、そんなことないわ。
S:あやしいもんだ。
CE:それより、ケツァールを探すんでしょ? 鳴き真似してあげる。
(鳴き真似)
S:図星か…。

・「IDカード」
S:状況を整理しよう。まず、ラボに入るにはIDカードが必要だ。
CE:ええ。あそこは外から見るとただの遺跡だけど、中は最新鋭の研究施設のようだったわ。
S:それで、IDカードはオレンジ色のジャケットを着た兵士に取られたんだな?
CE:そのとおりよ。そして、その場所ではケツァールが鳴いていた。あれからそんなに時間も経ってない。
S:巡回中の兵士とすると厄介だが、定位置の見張りであれば…。ケツァールの方は移動していないのか?
CE:近くに巣があるんだと思う。急にいなくなったりはしないはずよ。
S:よし、早くその兵士を捜そう。
CE:鳴き声を忘れたら、また私がしてあげる。
私の鳴き声を聞きたくなったら無線でコールして。
S:わかった。

・「鳥類全般」
S:確認しよう。コスタリカへはバードウォッチングに来ていたんだな?
CE:そうよ。と言っても私は一応鳥類学者だから、遊びってわけじゃないわ。中南米の鳥類分布を調べているの。
軽量のカセットデンスケができたから、女性でも一人で録音機材を持ち運べるようになった。でも、一人で来たのは失敗だったわ。
S:なるほど。それにしてもコスタリカには野鳥が多いようだな。
CE:ええ。コスタリカの鳥類は800種類以上とも、現存する鳥類の10%以上とも言われてる。あなたは何種類ぐらい知っているの、鳥類学者さん?
S:あれは、君を驚かさないために…。
CE:コスタリカの基礎知識くらい知らないと。
S:ああ…。
CE:じゃあ私が一から教えてあげる。初めての鳥類学者さん。
S:あ、ああ。それなら、ケツァールについて教えてくれ。

・「カセットデンスケ」
S:セシール、君は録音するときに何とかって機材を使ってると言ってたな。その、カセット…。
CE:カセットデンスケ?
S:そう、それだ。一体そりゃ何だ?
CE:去年、日本のソニーっていう会社が発売したポータブル録音機よ。
コンパクトカセットを使うから、今までのオープンリール機より、だいぶ軽いの。
それでも5kg位はあるから持ち運ぶとダイエットにちょうどいいのよ!
S:ほう。
CE:使い勝手もいいの。全部のボタンに浮き彫りがしてあって、手元を見なくても操作できる。
ちょっと目を離した隙に珍しい鳥を見失ったら、後悔してもしきれないでしょ。
S:違いない。しかし、どうしてそんな名前なんだ? まるで日本人の名前みたいな…。
K:そいつは俺から説明しよう。
S:カズ!?
K:デンスケってのは、ポータブル録音機の俗称だ。何でも、漫画の主人公の名前から来てるらしい。
S:そいつが録音マニアなのか?
K:おかしな言い方するな。生録は素晴らしいぞぉ。
臨場感溢れる音をこの手に収める。最高だ! ファインダーの代わりに、音で情景を切り取る、とでも言おうか。
S:あぁ。
K:目を閉じてテープを聴けば、瞼の裏に光景が鮮やかに蘇る…そうだよな!? セシール。
CE:ええ、ベイビィ。部屋で鳥の声を聴いていると、いながらにして深い森に佇んでいる気持ちになる。
K:さすがパリジェンヌ、粋ってもんがわかってる。
S:…粋、ねぇ…。
CE:ミラーさんは何を録るの?
K:俺か? 俺は何と言ってもSLだ。
力強いブロアー音、野太い汽笛…あれはもう機械って言うより、獣の咆哮だな。んー、たまらん!
日本じゃ次々とSLが廃止になってるからな。できりゃ、ちょっとの間でも帰国して、録っておきたいところだが…。
CE:えーっ…ミラーさんって、意外と野蛮なのね。
K:や、野蛮!?
CE:私、ミラーさんは大…間違えた、SLは嫌い。あんな音を出したら、森の鳥が驚くでしょ。煙だって…。
私は森の静かな音に耳を傾けていたいな。
K:あ…いや、ちょっといろいろ待ってくれセシール。俺はそんなつもりじゃあ…。
S:…やれやれ。

・「ケツァール」
CE:ケツァールについて何が知りたい?
S:そうだな…生態についてわかれば、探すときに役立つかもしれない。
CE:そうね。まず、姿は覚えてると思うけど、羽や背中は緑と青がグラデーションのように入り交じってるわ。エメラルドグリーンね。
お腹は鮮やかな赤。尾羽は白。本当に綺麗な鳥よね…。
それから、長い2本の飾り羽は繁殖期のオスだけにあるの。鳥類はだいたい、オスの方が美しいの。
S:孔雀の飾り羽と同じか。
CE:そう。ちなみに、胴体の大きさは40センチ程度だけど、飾り羽を含めると1メートルを超える個体も多いわ。
巣は朽木に嘴で穴を空けて作ることが多い。巣の高さは地上から3,4メートルぐらいね。
雑食だから木の実からトカゲまでいろいろ食べるわ。
S:どこを捜せばいい?
CE:生息域は熱帯雲霧林全体にわたるわ。やっぱり、声を頼りに捜すしかないかもしれない。
S:そうか…。
CE:鳴き真似してあげるから、頑張って!
(鳴き真似)
S:上手いな。
CE:ついでに鶏の真似もしましょうか?
(鳴き真似)
S:それは…それはいらない。
CE:そう? 猿は?
S:…それも…いらない。
CE:…。残念ね…。

・「ハチドリ」
CE:コスタリカにはハチドリも多いわ。ここの人たちはコリブリと呼んでるみたいね。
S:コリブリか…。
CE:ハチドリは世界最小の鳥よ。種によって違いはあるけど、大体10センチ前後、小さいものでは5センチしかないの。
あんなに小さいのにちゃんと鳥のかたちになっているのが不思議なくらい。
S:そんなに小さいんじゃ、虫と間違えそうだな。
CE:実際にスズメガなんかともよく間違えられるみたい。
この子たちの餌は花の蜜なんだけど、その蜜を吸うために、くちばしも細長くなってるからね。
羽ばたく回数も鳥類の中では群を抜いてるの。小さいハチドリだと、1秒に70回以上! すごいでしょ。
S:何のために?
CE:空中で静止しながら、蜜を吸うためよ。そのまま後ろに進むこともできるわ。
S:空中で静止…ホバリングじゃないか!
それでアマンダたちは、あのヘリのことをコリブリって呼んでたんだな。
CE:でも、兵器に鳥の名前を付けるなんて、鳥に対して失礼だと思わない?
S:俺にはわからないな、鳥の気持ちは。

・「マイコドリ」
CE:マイコドリのことは知ってる?
S:いや、聞いたことがない。
CE:そうなの? せっかくコスタリカに来たのに、もったいない!
S:いや、俺は鳥を見に来たわけじゃ…。
CE:マイコドリは求愛のダンスが美しいことで知られてるの。
コスタリカの太平洋側にはオレンジマイコドリ、カリブ海側にはシロクロマイコドリ、中央盆地にはオナガセアオマイコドリが生息してると言われてる。
中でも特徴的なのはオナガセアオマイコドリね。
S:どう特徴的なんだ?
CE:彼らはまず、先輩のオスに弟子入りしてダンスを学ぶのよ。そしてグループになってメスにダンスを見せる。
でも、晴れてメスと結ばれるのは師匠だけ。弟子たちは7年間技術を学んで、それから独立して今度は自分が弟子を集めなくちゃならない。
S:7年間…どんなことでも一人前になるには時間がかかる、ということか。ダンサーでも、兵士でも。
CE:マイコドリは食べるものに困らない。ヒマだからそんなことしてるらしいんだけどね。
S:俺たちとはずいぶん違うな…。

・「ヒゲドリ」
CE:雲霧林と言えば、ヒゲドリも有名ね。
S:ヒゲドリ? 髭でも生えてるのか?
CE:スネーク、あなたのお髭と一緒よ。
S:は?
CE:まあ正確には毛じゃなくて肉垂れだけど、見た目は髭そのもの。
S:肉垂れ?
CE:うん。しかもオスにしか生えない。
S:結構なことだ。髭は男の命だからな。そいつも雲霧林にいるのか?
CE:普段は低地の熱帯雨林にいるけど、繁殖期になると高地の雲霧林に移るの。
それからヒゲドリは、ともかく鳴き声が大きいので有名よ。それもボーンとかキーンとか金属的な音で、ちょっと鳥の声には聞こえない感じなの。
さすがの私も、あの鳴き声はちょっと真似できないわ。
S:ケツァールと間違えることはなさそうだな。

・「バフムジツグミ」
CE:コスタリカの国鳥は知ってる?
S:いや…。
CE:あらあら? 鳥類学者なのにそんなことも知らないの?
コスタリカの国鳥はバフムジツグミ。コスタリカのどこにでもいる、目立たない茶色の鳥。
S:なぜそんな鳥を国鳥に? ケツァールや、他にも派手な鳥はいろいろといるだろう。
CE:バフムジツグミは鳴き声がとっても綺麗なの。
それと、派手さよりも国民みんなにとって親しみのある鳥を選ぶというのが、コスタリカの国民性なんだと思う。
S:やはりここの連中はラテン気質じゃないんだな。
CE:鳥類学者としてはちょっと嬉しいわね。派手な鳥だけが鳥じゃないもの。
そうそう、それに、ケツァールはグァデマラの国鳥だしね。

・「コンゴウインコ」
CE:赤いコンゴウインコと、緑のヒワコンゴウインコもコスタリカを代表する鳥だわ。
インコの一種だけど…すごく大きくて立派なの。
S:コンゴウインコ…名前は聞いたことがあるような…。
CE:さすが鳥類学者ね。
S:やめろよ…。
CE:それじゃ、現在のコスタリカにおけるコンゴウインコの生息域は?
S:いや、そこまでは…。
CE:うーん…ふふっ、仕方ないわね。コンゴウインコは雲霧林ではなく、太平洋側の熱帯雨林に生息しているの。
昔はコスタリカのあちらこちらでよく見られたみたいだけど、今は急速に個体数を減らしてる。
一説には、大規模なバナナ栽培のための農薬散布が原因と言われているわ。
S:住む土地を追われたわけか。
CE:でも最近は保護活動の気運も高まっていてるの。

・「AI兵器のパーツ」
K:AI兵器の各部は、AIポッド内の各記憶板に連動してるって話だ。
パーツを破壊すれば記憶板のロックが外れるらしい。
そうすれば、AIポッドに乗り込んだときに対応する記憶板を抜き取れるようになる。
だが破壊してしまったパーツは回収して使いまわすことが出来ない。どっちを取るかはあんたに任せるよ。

・「対クリサリス戦」
A:コリブリは手強い相手よ。でも、倒す方法はあるはず。
特にそこは隠れる場所が多いみたいだし。普通のヘリと戦った時と同じ、ゲリラ戦術が有効なはず。
S:だが、奴の攻撃力は侮れない。
A:そうね。遺跡の柱程度なら吹き飛ばしてくるかもしれない。
それに、チコをさらったあの小型機、チコリブリにも注意して。
S:チコリブリ…?
A:コリブリの息子って意味よ。あいつに捕まったらとにかくもがいて暴れるしかない。
運が良ければ脱出できるかもしれないわ。
S:その前につかまらないようにしたいところだな。
A:ええ。それがいちばんだわ。

・「クリサリス」
H:クリサリスは人間を乗せないことで、有人兵器では不可能な超高Gの機動を可能にしている。
向こうが攻撃を仕掛けてくるときに反撃するのは難しいだろうな。
それから、あいつはレールガンを搭載している。
S:レールガン?
H:火薬の代わりに電磁力で砲弾を発射する武器さ。
S:電子兵器か?
H:いや、砲弾自体は物理的なものだ。
磁界に電流を流すと力が生じる。フレミング左手の法則さ。学校で習わなかったかい?
S:いや、知らないな。
H:まあいい。とにかくレールガンは電磁力を使用している。発射前には電力をチャージしなくてはならない。
チャージが始まったら回避行動を取ってくれ。
ちなみに、AIを破壊すれば無力化できるというのはピューパと同じだ。
ダメージが蓄積されれば、クリサリスは着陸するだろう。
その隙にAIポッドに乗り込んでくれ。
ぼやぼやしているとあいつは自己修復を始める。いいか、着陸したらすぐにポッドのハッチを撃つんだ。
S:任せておけ。

・「採掘場居住区」
S:このあたりは鉱山地帯か…何が採れるんだ?
P:金じゃないかな。
S:金? すごいじゃないか。それをどうして早く…。
P:でも、うまくいかなかったみたい。このあたりで今操業してるって話、聞かないから。
S:なんだ、そうか…。
P:大体、外国資本が資源を掘ること自体、あまりよく思われていないの。
4年前には、鉱山採掘権を外国企業に認めたっていう理由で、国会に投石騒ぎがあったくらいなんだから。

・「採掘場偽装基地へ」
A:あのパラックか。
入り組んでいて見通しが悪い場所よ。
S:潜入には好都合だ。
A:そうかもしれないけど、自分の現在置を見失いやすい。あと曲がり角で敵とはち合わせなんてことも…。
S:ああ、気をつける。
A:屋根の上に登れば見通しは良くなるけど、当然見つかりやすくなるし隠れる場所もあまり無い。登るなら短時間にとどめて。
手際よく地形を偵察するのよ。
そこの警備兵は遠距離射撃向きの武装は備えていない。地形のせいでしょうね。
スナイパーライフルを持っていくと優位に立てるかも。
S:スナイパーだな、わかった。考えよう。
A:頑張ってスネーク。

・「採掘場偽装基地」
C:採掘場に偽装した基地か。俺たちもそこまでは行ったことがないからな。
どんな場所かわからないけど、とにかく気をつけてくれ。
S:わかった。
C:米軍は秘密基地に宇宙人の死体や回収したUFOを隠してるという噂もある。
S:宇宙人?
C:宇宙には無数の星がある。俺たちより文明の進んだ星の住人がUFOで地球に来ていると考えるべきだ。
実際に米軍は1947年、ロズウェル付近で空飛ぶ円盤を回収したとアナウンスしている。
スネークは知らないだろうけど米軍じゃ有名な話だよ!
S:そうか…。
C:とにかく、あいつらはもしかしたら、まだ未知の兵器を隠し持っているかもしれない。気をつけてくれ。

・「UFO」
C:UFOはキャトルミューティレーションとも関係があるらしいな。
S:家畜の突然変異(キャトルミューテーション)?
C:ミューテーションじゃない。ミューティレーションさ。…英語だから意味は分からないけど。
UFOの目撃談には、近くで牛とかの家畜が謎の変死を遂げていたというエピソードがついて回るんだ。
それらの死体は血を抜かれ、目玉や性器がくり抜かれているらしい。
S:傷を負った死体を放置すると血は地面に吸収されるぞ。
C:でも、傷口は地球上の刃物で切ったものとは違うらしい。
S:蛆か何かに食われたんじゃないのか?
C:放射能が検出されたっていう話もある。
S:放射能…。
C:それに、俺たちのいた街でも山羊が変死する事件があったんだ。
怪物を目撃したという人もいた。爬虫類が立ち上がったような姿で、頭から背中にかけて棘に覆われていたらしい。
それが宇宙人の正体か、あるいは宇宙人が連れてきた怪物なのかも…。
S:…なんにせよ、進んだ文明のイメージじゃない。
C:基地でみかけたらよろしく伝えておいてくれ。
S:言葉が通じたら、な。

・「アブダクション」
C:UFOは人をさらうこともあるらしい。ヒル夫妻事件で有名になった、アブダクションってヤツだ。
だから、最初にコリブリを見たときはUFOなのかと思ったぜ。
S:奴らのフルトン回収か。
C:あいつらはきっと宇宙人と手を組んでるんだ。俺は会わせてもらえなかったけど…。
S:捕まったら人体実験されるぞ?
C:拷問よりマシだよ…。
けど、宇宙人ってどんな奴らなんだろうな? やっぱり灰色の肌で、髪の毛とかなくて、黒目もなかったりするのかな。
それか身長3メートルでスカートはいてたりするのかな?
S:まさか…。しかし、確かにあの兵器は見たことのない動きだった。
CIAは本当にコンタクトしたのか…?
C:そうだよ! きっとそうだ!

・「エルバッキー」
C:実を言うと、宇宙ネコには俺も会ったことがあるんだ。
S:宇宙…ネコ?
C:うん。暗かったからよく見えなかったけど、やけにしっぽの長いネコだったんだ。
それに、暗闇の中で目がギラギラと光ってた。
S:ネコの目は光るもんだろ…。
C:俺も最初はただのネコだと思ったんだ。でも、そいつは俺の頭の中に直接語りかけてきた。
S:…頭の中に?
C:そいつは自らをアルターゴゾ・エルバッキー・ムニューダーと名乗った。
S:……。
C:アンドロメダ星雲の出身で、地球の核兵器について調査してるんだって…。
S:アンドロメダ星雲…。人類はまだ月に行くのがやっとだ。そんな遠くに核を撃つなんてできるわけがない・
C:エルバッキーは人類が核で自滅することがないよう見守っているんだ。
いつの日か人類が宇宙連邦の一員になる日まで…。
S:…それは耳が痛いな。デタントだのといっても、今回のような事件もある。
何かの間違いで報復の連鎖が起こったとすれば…。
C:ああ。
この星はいつ核戦争で自滅してもおかしくない…。

・「採掘場底部」
P:鉱山を開くには、随分森が切り拓かれたんだと思う。
S:だろうな。こちらとしても、隠れる場所がなくて一苦労だ。
P:森だけじゃない。きちんと処理されていなければ、廃水が地下水を汚染する可能性もある。
おまけに、こんな場所で核兵器開発に協力している人達もいる…どうしてみんな、自分達の国を大切にしないの?
S:…国を捨てた身としては、耳が痛い。
P:ううん、スネークは国を捨てたかもしれないけど、でも祖国を大事に思っているはずよ。
S:俺が祖国を…?
P:ええ。それくらい、私にだってわかる。
S:パス、君は…いや、その自分の国を愛する気持ちを大事にしてくれ。

・「衛兵排除」
A:スネーク、見ての通り。
遠くまで開けた、まるでサッカースタジアムのような場所よ。
遠距離から狙撃できる武器を使うといいわね。
S:出口は複数あるようだな。
A:そうね、一箇所だけに気を取られないように注意して。
S:了解だ。
A:やつらをやっつけて、スネーク!

・「対コクーン戦」
A:そいつはエスカラバホよ。こっちの言葉でカブト虫って意味なの。
でも、エスカラバホの弱点はあたしたちにもよくわからない。
S:そいつは厄介だな。
A:あの科学者…ヒューイとやらに訊いてみたらどう?
あくまで一般論だけど…ミサイル系の武装は、一度発射したら装填に時間がかかるはず…。
あとは、あれだけの巨体を動かすには、それなりの廃熱が必要になると思う。
相手の武器を先に封じるのも手かも…。
ごめん、あまり役に立てないかも。
S:いや、手掛かりになった。

・「コクーン」
H:コクーンの設計は廃熱の処理に苦労したよ。設計者としては恥ずかしい話だけど、ラジエーターが弱点と言えるかもしれない。
ラジエーター部分には装甲があまりないからね。装甲は廃熱の邪魔だったから…。
S:それはどこにある?
H:ラジエーターは上部と下部に複数ある。詳しい場所は排気を見ればわかるはずだ。
ただ、普段は上部ラジエーターは露出していない。まずは下部ラジエーターを狙うといいかもしれない。
下部ラジエーターは機体の下に潜り込んで狙う手もあるけど、本体は上下に可動する。押しつぶされないようにね。
それから、ミサイルとヘッジホッグには注意してくれ。
S:ヘッジホッグ? 対潜水艦用の多段散布型爆雷か?
H:その技術をベースに、地上用にアレンジされた兵器だ。
とはいえ、ヘッジホッグにしてもミサイルにしても、装填に時間がかかる。
ランプが消灯している間はヘッジホッグは撃てないはずだ。
ミサイルは発射ハッチの動きを見て。
S:その間に接近できそうだな。
H:発射ハッチが開いたらミサイルにも注意してくれ。

・「盾装備兵」
K:盾を装備した敵兵も面倒な相手だ。
盾に隠れながらピストルで攻撃してくる連中の相手をするのは、アマンダ曰く「かなり!ストレスフルよ」だそうだ。
なるべく側面に回り込むこと。スモークやスタングレネードで目眩ましするなんてのもいいだろう。
それと徹甲弾を使えば、比較的容易に盾を無力化できるはずだ。徹甲弾を手に入れたら有効に活用してくれ。

・「地下基地潜入」
A:すごい、本当にバシリスコの格納庫のそばまで来たの?
あたし達は誰もそこまで行ってない。地下基地の内部構造はまるでわからないの。
S:それはうらやましいな。
A:たぶん、建造物の内部だから…。
S:ああ。身を隠す場所は多いだろう。
A:そうね。だけど警戒はかなり厳しいはず。圧倒的に不利な状況だということは忘れないで。
S:了解だ。

・「独房からの脱出」
A:スネークからの連絡は?
K:通信は繋がらない…ストレンジラブ博士の手に落ちたままだ。
A:そんな!
K:今はボスを信じて待つしかない。
A:待つっていつまで。
K:アマンダ、怒った声も素敵だが落ち着いてくれ。非常用のツールなら準備がある。
A:どんな? あいつらが見逃すはずがない。
K:いや、全ての持ち物を奪われたとしても、あれだけは気づかないだろう。
スネークはちゃんと身につけているはずだ。

・「対ピースウォーカー戦」
A:気をつけて、スネーク! バシリスコがどんな攻撃をしてくるか、あたしには全くわからないわ。
ただ、大きいというのはいいことばかりじゃないはず。
おそらくはアクションも大きい…大抵の攻撃にはなんらかの予備動作があるはずよ。
S:それはあり得るな。
A:最初は相手の出方を見て、攻撃の予備動作を覚えるのがいいかもしれない。
そうすれば、大抵の攻撃ならかわすことができるはずよ。
それと、歩行兵器となれば狙うべきところは自ずと決まってくる。
S:脚だな。
A:ええ。脚を破壊すれば動けなくなるはず。
うまくいけば転倒させることもできるかもしれない。
だけど、倒れたピースウォーカーの下敷きになったりしないでね。

・「二つのAIポッド」
H:ピースウォーカーには二つのAIポッドがアセンブルされている。
一つは僕が作ったレプタイルポッド。もう一つは、ストレンジラブが開発したママルポッドだ。
S:どう違うんだ。
H:レプタイルポッドは姿勢制御用のAIだ。こちらを破壊すれば、とりあえずピースウォーカーの動きは止まるはずだ。
ママルポッドは、核報復の意思決定を担当している。
反射運動と思考…言わば、脳幹や小脳と大脳の関係だ。
S:となると、ザ・ボスの意志が宿っているのは…。
H:ママルポッドになる。

・「レプタイルポッド」
H:”レプタイル”は「爬虫類」って意味だ。
脳の中で生命維持や反射を司る部分は、人間が遥か昔、爬虫類だった頃に発達したものなんだ。
S:爬虫類だった…?
H:進化の段階の話さ。ポール・マクリーンという神経生科学者が唱えた説なんだ。
S:はあ。
H:レプタイル脳は、脳幹と大脳基底核に相当する。実際のレプタイルポッドは、小脳の機能までカバーしているけどね。
S:要するに、脳の奥深くってことだな。
H:これは、ストレンジラブの命名なんだ。

・「ママルポッド」
H:”ママル”は「哺乳類」のことだ。哺乳類になってから発達した脳は、高度な精神活動を担当している。
S:例えば?
H:知能・判断…それに、愛情も。
S:なるほど、高度極まりない。
H:場所で言うと、レプタイル脳の外側にある部分だ。大脳皮質もここに含まれる。
自分のポッドに”ママル”と名付けたのは、ストレンジラブの意気込みなんじゃないかな。
単なる高機能のAIじゃなく、そこに精神を宿らせたい、って言うね。

・「サン・ファン河」
A:コスタリカとニカラグアの国境に流れているのが、サン・ファン河(リオ・サン・ファン)。ニカラグア湖(ラゴ・コシボルカ)からカリブ海までつないでる。
穏やかな河よ。小さなボートでも問題ない。ただ、サメが棲んでるから気をつけて。
S:河じゃなかったのか。
A:オオメジロザメ(テプロントロ)は、河でも生きられるの。でも大丈夫かも。きっと聖ヨハネ(サン・ファン)のご加護がある。
S:ヨハネ?
A:サン・ファン河(リオ・サン・ファン)という名前は、イエス(ヘスス)様に洗礼を施した、聖ヨハネ(サン・ファン)から来ているの。
あなたの国の言葉で言うなら、ジョンよ。
S:ジョン、ね…。溺れ死んでジョン・ドゥにならないよう、せいぜい気をつけるさ。

・「オメテペ島」
A:ニカラグア湖に浮かぶ火山島が、オメテペ島よ。二つの火山がつながって、ヒョウタンのような形になっている。
S:噴煙を上げているのがそれか。
A:ええ。煙が出ているのがコンセプシオン山。時々噴火している。
もう一方のマデラス山には、噴火の記録がない。頂上はカルデラ湖になっているの。
S:カルデラ湖か…また地下に工場でもなければいいんだがな。
A:何言ってるの!
もしピースウォーカーの核がここで爆発したら、地下のマグマにも影響して、火山がまた噴火するかも知れない。
そんなことになったら、ニカラグアはおしまいよ。絶対にピースウォーカーを止めて、スネーク!

・「核ミサイルによる被害」
H:スネーク、どうしよう? もし、ピースウォーカーの核が、マザーベースへ発射されたら…。
S:落ち着け。それを防ぐために、MSFは全力を挙げてるんだ。
H:だって…ピースウォーカーのミサイル弾頭は1Mt級なんだよ。火球だけでも直径1.5kmを超える。
強力な熱線で、爆心近くの物体は蒸発してしまう。それに時速数100キロの爆風。火災。そして…。
S:初期核放射による大量被曝、か?
H:そうさ。誰一人、生き残れやしない。
S:そんなことはわかってる。
いいか博士。あれはお前が作った兵器だ。お前が一番、その威力を知っているはずだ。
まずは冷静に、科学的に被害を見積もってくれ。核爆発ともなれば、事はMSFだけの問題じゃなくなる。
H:そうだね…。ごめん、僕としたことが取り乱したよ。
さっきも言った通り、マザーベースは全滅するだろう。周囲の船舶も巻き込まれる恐れがある。警告しておく必要があるだろうね。
それと、厄介なのが放射性降下物(フォールアウト)だ。
S:「死の灰」…。
H:海上で爆発した場合、陸上爆発時より粒子が細かくなる分、死の灰は風に乗って広範囲に運ばれる。
海水に含まれていた塩分が核となって雲ができ、死の灰を含む雨を風下に降らせる…。
S:ああ、身をもって味わった。
H:ビキニ環礁で? 確かに1954年の実験では、風下500kmにわたって死の灰が降り注いだ。多くの住民や船舶が被曝したそうだ。
ピースウォーカーの核弾頭は、そこまで大きい威力ではないけど、降下条件は気象によっても大きく左右される。甘く見積もっちゃだめだ。
S:…貿易風に乗ったとすれば、その風下はコスタリカだ。
H:コールドマンは「人足が増える」なんて悠長なことを言ってたけど、そんなものじゃない。核への認識が甘すぎるんだ。
高濃度の死の灰を含む雨に打たれたら、外部被曝だけでも多くの死者が出るだろう。雨は土壌に染みこみ、飲み水や作物も汚染される。
それを口に入れてしまったら、今度は内部被曝が待っている。ストロンチウム90やセシウム137の半減期は30年前後。影響は一生続く。
白血病、白内障、皮膚炎、癌…生殖能力にも影響が出る。
S:………そうだな。
H:第二次大戦から30年近く経つけど、未だに原爆症で苦しむ人たちが大勢いる。
コールドマンの「実証実験」とやらのために、そんな人を増やしていいわけがない。
…矛盾して聞こえるかもしれないけど、僕がピースウォーカーを作ったのは、二度とそんなことが起きないためだったのに。
S:わかった、博士。何としてもピースウォーカーを止めよう。

・「管制塔へ」
K:その基地、アマンダの同志からの情報以上に厳重な警備態勢だな…。
S:確かにな。軽装備では突破は難しいかも知れない。
K:火力にものを言わせて強行突破…そんな状況も想定したほうがいいだろう。
武器装備は出来る限り多く持って行くべきだな。防御力も高いほどいい。
S:了解だ。スーツを選ぶときは気をつけよう。
K:スネーク、俺もすぐに合流する。あと少しだけ踏ん張ってくれ。
S:ああ。

・「対ピースウォーカー戦・2」
A:スネーク! 核発射を止めて! このままじゃキューバが…!
S:ああ、わかってる。
A:機体も改造されたみたいだし、あいつは以前戦ったときとは別物よ。以前の攻略法は通用しないかもしれない。
ただ、基本戦略は同じはず。予備動作を把握するようにして。
じっくり見ている時間はないかもしれないけど…。
S:わかった。なんとかする。

・「調整後のピースウォーカー」
H:スネーク! お願いだ、ピースウォーカーに核を撃たせないでくれ!
S:落ち着け。それより、どうやって倒せばいい!?
H:ママルとアセンブルされたことで、思考パターンや機動性も向上しているはずだ。一体どうすればいいのか、僕にも…。
Sマインやロケット弾、火炎放射器なんかの武器は変わらないけど、それ以上は…。
相手の攻撃をよく見て、攻撃の種類と予備動作を把握するしかない。
S:やってみよう。もう時間がない。
H:役に立たなくてごめん。頑張ってくれ、スネーク! 

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